ゲーマーの妄想・大統領なら…

2010/07/28 06:57

どこかで見たようなフランスのビデオゲームやエンタテインメント関連の雑誌【Amusement Magazine】は奇抜で創造的なイメージビジュアルを展開することでも知られている。元々雑誌で取り扱う素材が「疑似体験」「現実と想像の狭間」的なもの(要はゲーム、あるいはその周辺文化)であることから、夢と現実の境界線を取り払うかのようなシーンを美しく描くものが多い。今回紹介するのもその一つで、記事タイトルにもあるようにゲーム好きな人なら一度は描くであろう、「自分が大統領ぐらいに大きな権力の持ち主ならば……」という妄想をリアルな形でビジュアル化したものである(【The Ads of the World】)。

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↑ NES(ファミコン)の形をした建物」
↑ NES(ファミコン)の形をした建物

NES巨大なNES(Nintendo Entertainment System、海外仕様のファミコン)の形をした建造物が何の違和感も無く街中に鎮座している。ぱっと見は「何かの方舟?」「少々変わった形の文化会館か美術館だよね」くらいにしか思えないが、じっと眺めてみるとそれがファミコンを横から見た形であることが分かってくる。そしてキャッチコピーの「もし自分が大統領だったら……(If I were president...)」に目が留まり、それがゲーム好き、あるいは子供の妄想による産物であることが理解できる。

実際には大統領にならなくともそれなりの余剰資金とメーカー(この場合は任天堂)とのコネクション、そして意義を見出すことができれば、この「巨大なファミコン型建造物」を造ることは不可能ではない。しかし「一番力のある人だったら、こんな夢も叶えられるんだろうな」というシンプルな想いに集約することで、メッセージ性(ゲームに対する想いの強さ)を強烈でダイナミックで素朴な、それこそ小さい子供が落書き帳に描いた「ぼくのゆめ」の絵の一つであるかのようなものに創り上げている。同時に夢と現実との境界線のあいまいさも、作品そのものの誘引力を強いモノとしている。

世界的にはとても有名なNESも、日本ではその形が今一つピンとこないかもしれない。同誌では同じコンセプトで二つほど似たような切り口のビジュアルを作成している。こちらなら「なるほど」と思えるだろう。

↑ ニンテンドーDS
↑ ニンテンドーDS

↑ プレイステーション3
↑ プレイステーション3

ニンテンドーDSは造形的に建物がこの形である必然性を見出だしにくいが(画面上の部分を太陽電池にして、クリーンエネルギーを主体にした展示場にする??)、プレイステーション3のビルなら比較的無理なく、違和感無く東京都心に登場しそうな雰囲気。

いずれにしても、ゲーム好きな人に対して「ああ、確かに」「なるほど」とうなづかせ、興味関心を持たせるイメージであることに違いは無い。その意味では「ゲーム、エンタメ系雑誌のビジュアル」として、非常に有意義かつ良く出来た作品といえよう。

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