電子書籍購読 専用端末では5.8%

2010/07/26 07:06

電子書籍マイボイスコムは2010年7月23日、電子書籍に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、電子書籍を読める端末としてiPadを認識している人は8割・iPhoneは7割を超えていることが分かった。一方で実際にそれらの端末で電子書籍を読んだ経験を持つ人は5.8%に留まり、最大のiPhoneでも3.0%でしかなかった(【発表リリース】)。

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今調査は2010年7月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3890人。男女比は47対53で、年齢階層比は10代2%・20代12%・30代32%・40代31%・50歳以上23%。

日本ではかつて携帯電話向けに小説系・漫画の焼き直しで浸透してきた電子書籍だが(【ケータイ+漫画=新しいニーズ!? 急増する電子書籍をひも解く】)、最近ではアマゾンのKindle(キンドル)やアップルのiPhone・iPadなど電子書籍リーダーそのもの、あるいはその機能を持ったモバイル端末の急速な普及と、電子書籍が大量に発行(海外で)されたことで、日本でもがぜん注目を集めることになった。先日も【シャープも電子書籍に参入、新端末の展開や配信事業も】にもあるように、液晶大手のシャープもハード込みの参入を決め、混戦模様を呈しつつある。

それでは現状で、電子書籍リーダーとして使えるスマートフォンタイプのモバイル系端末について、知っているもの、そして実際に使った経験を持つものはどれくらいあるのだろうか。認知度ではiPadが一番多く81.6%に達していた。

↑ 知っている電子書籍が読める端末・実際に読んだことがある端末
↑ 知っている電子書籍が読める端末・実際に読んだことがある端末

iPadに続いてiPhone、そしてiPod touchとなり、アップル社の端末による独壇場状態。他方、専用端末であるはずのKindleの認知度は26.9%でしかなく、日本の同機種の認知・公知不足があらためて理解できる。

電子書籍一方、電子書籍リーダーとして実際に使ったことがある人は、冒頭でも触れたようにわずか5.8%。9割以上の人は「読んだことがない」と回答しており、利用普及度は極めて低い状態なことが分かる。

いくつか原因は考えられるが、やはり最大の理由は「日本語ベースでのコンテンツ配信量が少なく、ハードを調達してまで読みたいと思わない」「コンテンツが少なく、自分が読みたいものがない」という、コンテンツ面での整備がままならない状態が主要因。また、紙の書籍と同じ価格帯に設定している企業もあり、読者側が電子書籍によるメリットをあまり感じられないのも原因の一つと思われる。

また、列挙されたのはあくまでも「スマートフォンタイプの携帯型端末」であり、例えばパソコンや普通の携帯電話など、これら以外の環境を使って電子書籍を読んだ経験のある人は多数に及んでいる(全体の31.7%)ことも挙げておく。

これからソフト・ハード双方の面で日本国内でも電子書籍の環境整備が進んでいくことは間違いない。それと共にこれらの専用端末、スマートフォン型端末の認知度、利用度はどのように変化を見せるのか。今後1、2年は大きな動きが見られそうだ。

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