携帯電話のパケット定額制普及率の推移をグラフ化してみる(2010年版)

2010/07/27 12:00

モバイル定額制携帯電話経由のインターネットアクセス頻度・量は、【SNS、若者から中堅層に浸透拡大。若年女性はパソコンから携帯へ?】【登録制への移行はmixiをどのように変えたか…mixiの現状をグラフ化してみる(2010年3月末時点)】などで言及しているように、ソーシャルメディアの利用拡充を中心に、ますます飛躍増加を遂げている。それを底支えしているのが、基本的に定額でインターネットの利用ができる「パケット定額制」。そこで今回は昨年の【携帯電話のパケット定額制普及率の推移をグラフ化してみる】のデータを更新する形で、パケット定額制の普及率の推移を調べてグラフ化してみることにした。

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「パケット定額制」とは、各携帯電話会社毎に呼び名が異なるが、「携帯電話経由でインターネットにどれだけアクセスしても、使用料金は一定額以上とりません」という契約スタイルのことを指す。駐車場利用時の「1日1000円以上は何時間停まってもいただきません」と仕組みは同じ。ただし企業や契約内容により、細部で色々と異なる(パソコン接続は従量制、インターネットへフルブラウザでアクセスすると対象外など)ので注意が必要。また、有料課金サイトを利用すれば、別途料金がかかるのは当然の話。高速道路料金は一定でも、その中のパーキングエリアで楽しんだ食事代は別料金なのと同じ仕組みである。

携帯電話関連のデータは電気通信事業者協会(TCA)なり総務省統計局で調べるのが一番なのだが、契約数自身のデータはあるものの、パケット定額制に関するものが見つからない。そこで最大手の【NTTドコモ(9437)】のサイトから、同社の【IR部門のアニュアル・レポートページ】を探し、そこでデータを取得することにした。あくまでもNTTドコモ社のみのものになるが、他社、そして業界全体でもさほど大きな違いは無く、推移を推し量るには問題あるまい、との思惑によるものだ。

まずはNTTドコモの携帯電話契約数など。パケット定額サービスの契約数が急こう配を描いていること、契約数(携帯電話端末そのもの)とiモード契約数の間には少しずつ開きが出ていることなどが分かる。

NTTドコモの携帯電話契約数など(万件)
↑ NTTドコモの携帯電話契約数など(万件)

この値を元に「iモード契約数」のうち「パケット定額サービス契約数」の割合を算出したのが次の図。

NTTドコモの携帯電話におけるパケット定額サービス契約普及率(iモード契約全体に占める割合)
↑ NTTドコモの携帯電話におけるパケット定額サービス契約普及率(iモード契約全体に占める割合)

2004年3月末時点では、NTTドコモにおいてはサービスが存在していないので、当然比率はゼロ(2004年6月にFOMAでパケ・ホーダイを開始している)。2005年3月末には6.1%しか無かった普及率も、5年後の2010年3月末には51.1%と9倍近くに増加しているのが分かる。今やiモード利用者の過半数がパケット定額制を利用している計算だ。

ドコモだけでなく携帯電話各社ではパケット定額制を、単純に「いくらパケットを使っても定額」だけでなく、「一定量までは”低額”の定額・それ以上は従量制・一定量以上になると定額」という、三段階方式の料金体系を採用した方式を提供し始めている。従来の定額制では「ほとんど使ってない場合もあるのに、それなりの額をとられるのは理不尽だな」という不満に応えてのものだが(例えばドコモなら【ドコモ、パケット定額制を2段階方式に・最低月額1029円に】で紹介した「パケ・ホーダイ ダブル」「Biz・ホーダイ ダブル」)、これがかなり評判が良く、定額制契約者の大部分はこの「ダブル」であるとの話(最新のアニュアルレポートがまだ発行されていないので、今件に関するデータは今回の記事では無し)。

料金体系の柔軟化で、今後ますますパケット定額制の利用者数・普及率は増加を見せる。それと共に携帯電話向けのネットコンテンツも市場の拡大だけでなく需要も多様化し、逆にさまざまな演出方法が展開されていくに違いない。

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