実にインタラクティブなCM

2010/07/26 07:07

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女性の告白シーン以前【「史上最大の逃走劇」逃げついた先に見たものは……】で紹介した、フランスの有料テレビ局【CANAL+】は奇抜で革新的で意欲にあふれたコマーシャルを創ることでも知られている。今回紹介する一連の広告もそのCANAL+が手掛けたもので、同社の番組がスマートフォンのiPhoneのアプリ上で視聴できることを大々的にアピールするための作品達。シンプルでつい見入ってしまい、しかも訴えかけたいことがひと目で分かる、非常に良く出来たコマーシャルたちである(Cloloribus.com)。


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↑ 動画による視聴アプリの紹介。
↑ 動画による視聴アプリの紹介。

ちょっと雰囲気よさげな男女の告白シーン。二人は顔を近づけ合い……と思ったら突然女性の顔が離れ、そしてカメラが切り替わると部屋全体が傾いているのが分かる。そして二人は傾いた部屋たちを横すべりし、食事中の老夫婦の部屋へ。

お互いに「何てこった」という顔をしたかと思うと、今度は反対方向へ全体が傾き出し、今度は老夫婦も含めて横すべり。「タイタニック?」と視聴者が思う間もなく、画面は切り替わり、これらがiPhone上で提供されたCANAL+の番組であることが分かる。

iPhoneを傾けると番組も……?もちろんiPhoneで展開されるCANAL+の番組に、このような機能がついているはずは無い。しかしiPhoneの3軸ジャイロセンサー(本体の傾きを感知し、アプリケーションで対応させることができる)の存在と、その機能を用いて色々なアプリで「iPhone本体を傾けて遊べる」のは、iPhoneユーザーなら誰もが知っていること。

一番分かりやすい「iPhoneらしさ」「他の携帯型テレビなどでは無く、iPhoneで視聴できる」を表するために、あえてこのような演出スタイルを用いたところが面白く、ポイントも高い。これなら誰でも「iPhoneでテレビが観られるのね、CANAL+の」という事実を覚えてしまうことだろう。


↑ CANAL+のノーマル版iPhone宣伝用コマーシャル。
CANAL+のノーマル版iPhone宣伝用コマーシャル。

こちらはごく普通のタイプの、CANAL+のiPhoneアプリの紹介コマーシャル。機能全体を伝えるのはこちらの方が良い。しかしあまりにも優等生的なコマーシャルで、印象深さは今一つ。「iPhoneだからこそ」「iPhoneで動くのね」という印象を短い時間に視聴者の胸に刻むには、やはり上のもの方がインパクトがあるのが改めて分かるというものだ。


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