衣料品部門では54か月ぶりの前年同月比でプラス…2010年6月度チェーンストア売上高、前年同月比マイナス1.4%

2010/07/24 19:30

【日本チェーンストア協会】は2010年7月22日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2010年6月度における販売統計速報を発表した。それによると2010年6月は雇用・所得環境の悪化、節約志向の高まりは継続しているものの、気温が比較的高かったことや、販売促進効果が表れたことを受けて、衣料品部門では54か月ぶりの前年同月比でプラスを見せた。総販売額は前年同月比で19か月連続して下回ったものの-1.4%(店舗調整後)という小さなな下げ幅に留まっている(【発表リリース】)。

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今調査結果は協会加入の62社・7859店舗に対して行われている。店舗数は先月比で7店舗増、前年同月比で258店舗減。売り場面積は前年同月比99.6%と0.4%ほど減っている。店舗数・売り場面積の増減傾向が先月までとは異なる動きを見せており、「スケールメリットによる苦境打開」が一段落ついたか、あるいは踊り場に達した可能性が出てきた。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前のと比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……1兆0073億1741万円
・食料品部門……構成比:62.3%(前年同月比98.6%、▲1.4%)
・衣料品部門……構成比:11.6%(前年同月比101.5%、△1.5%)
・住関品部門……構成比:20.1%(前年同月比98.4%、▲1.6%)
・サービス部門…構成比:0.4%(前年同月比92.6%、▲7.4%)
・その他…………構成比:5.7%(前年同月比93.4%、▲5.1%)

天候良好で
衣料品が久々のプラス。
全体を押し上げ
マイナス幅は
最小限に留まる。
6月は冒頭でも一部触れたように、5月に続いて可処分所得の減少や雇用情勢の悪化など、生活防衛意識・低価格志向を後押しする経済情勢が継続しており、全体的な消費マインドは決してよいものでは無かった。しかし気温が高かったこと、各店舗での販売促進活動が功を奏し、衣料品部門では54か月ぶりに前年同月比でプラスの値をつけた。

各商品別の動きをざっと見ると、食料品では畜産品が全般的に不調、一方で惣菜の動きは中華以外で堅調さを見せている。衣料品はスラックスやカジュアルパンツ、Tシャツなどをはじめ、陽気な気候に向けた商品が大商い。住関品では化粧品など販促効果の高いモノやLED電球など話題性の高いモノがよく売れている。

6月は久々に三大部門「食料」「衣料」「住関」の中で前年同月比プラスの値を確認でき、少々希望が見えてきた感はある。店舗数・売り場面積の動きに変化が見えたのも、何らかの兆しだろうか。【「百貨店で買わなくなったもの」トップは婦人服・紳士服】などでも触れているようが、デパートで衣料品は売れにくくなっている昨今で、プラスとなったのは大健闘といえる。原因を精査し、今後の展開・さらなる成果の拡大に活かしてほしいものだ。

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