2010年6月度コンビニ売上高、1.5%のマイナス・来客数増加するも客単価の下落止まらず

2010/07/22 07:06

日本フランチャイズチェーン協会は2010年7月21日、2010年6月度におけるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると6月は天候の良さを受けて冷やし系アイテムがよく売れ、客数もかろうじてプラスに転じたものの、客単価は前年同月比でマイナスを続け、既存店ベースの売上高は前年同月比-1.5%となった(【発表リリース、PDF】)。

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今調査の概要については、過去の記事のまとめページ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明をしているので、そちらでチェックしてほしい。

各データについて前年同月比は次のようになる。

●店舗売上高:既存店は13か月連続のマイナス、全店は12か月ぶりのプラス
・全店ベース……+0.9%
・既存店ベース…-1.5%

●店舗数(前年同月比)
・+1.6%

●来店客数:既存店は12か月ぶりのプラス、全店は2か月連続のプラス。
・全店ベース……+2.2%
・既存店ベース…+0.04%

●平均客単価:既存店は19か月連続マイナス、全店も19か月連続マイナス
・全店ベース……-1.3%(555.4円)
・既存店ベース…-1.6%(549.8円)

●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……+0.6%
・加工食品……+0.3%
・非食品………+0.2%
・サービス……+11.3%
・合計…………+0.9%

※既存店……1年以上営業中の店舗

6月は月初をのぞいて暖かい空気が流れ込み、特に北日本から西日本にかけては月平均気温が高くなり、小売店業界にとってはポジティブな環境に恵まれた。さらに暑さを受けてアイスクリームやソフトドリンクなどが堅調。しかし先月同様、客単価の減少ぶりは大きく、また客単価の減少は1年を超えて続いていること(例えば「タスポ特需」のような特異な動きをした時期の翌年の場合、前年同月の反動の可能性もある)を合わせて考えると、「一人ひとりのお客の消費性向に鈍化が見られる」「商品単価そのものの減少」の双方が、売上を落ち込ませる大きな要因と見られる。

「タスポ特需」は終了。
客単価の減少は続き
売り上げを削り取る。
客単価の減少はこの数か月間突出して目立つようになり、コンビニの売り上げを圧迫する主要因となっている。不景気感から消費者の価格選択眼は鋭さを増し、個々の商品単価では安いものでないと受け入れられにくい状況(商品単価だけで考えれば「定価販売のコンビニで買わずに、値引きをしているスーパーやディスカウントストアへ」というお客の流れもある)。消費者の財布事情は非常に厳しく、多少不便でも安く購入できるスーパーなどを選ぶため、コンビニ最大の長所である「便利さ」が「価格の安さ」に押しやられている。

コンビニ側でも例えば【「生鮮コンビニ」ローソンストア100・九州初出店】の事例にあるように消費者側のニーズに対応した姿勢を見せつつあるが、それが業績全体に好影響を及ぼすには今しばらくの時間が必要と思われる。

蛇足だが、業績そのものとは関係ないが、今回発表分のデータのうち、来店客数の既存店ベースの数字について。他の値がすべて「小数第一位まで」の表記なのに対し、この部分だけ何故か「少数第二位」まで表記し、プラスであることを強調している。他の項目同様に小数第一位で表記するのなら、従来は四捨五入で「±0.0」としてもおかしくはないのだが……色々とあるのだろう。間違いではないし。

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