携帯電話だけ 米若者は4割

2010/07/24 12:05

携帯電話日本の携帯電話利用率は【個人の携帯電話やパソコン利用率をグラフ化してみる】をはじめ、複数の公的機関や調査機関の結果で知ることができる。一方で諸外国の事情については【アメリカの子供達の携帯電話所有率や使い方をグラフ化してみる】など、データはさほど多くない。そのような中、先日調べ物をしていた過程で調査会社のPew Internetによるレポート【Millennials will make online sharing in networks a lifelong habit】に、アメリカにおけるデジタル系のアイテムなどにおける年齢階層別利用事情を把握できるデータを見つけることができた。今回はその中から、携帯電話の保有率に関する部分を抽出してグラフ化してみることにしよう。

スポンサードリンク


今調査は2010年1月14日から27日にかけてアメリカに住んでいる人に対し、電話インタビューで行われたもので、有効回答数は2020人。固定電話経由が851人、携帯電話経由が1169人。年齢階層比はミレニアル世代(18-29歳)が830人、X世代(30-45歳)が351人、ベビーブーマー世代(ブーマー世代、46-64歳)が487人、サイレント世代(65歳以上)が319人。

まずは携帯電話そのものの所有率。これは年齢階層を問わず比較的高めで、65歳以上でも6割を超えている。若年層になると94%とほぼ全員(20人のうち19人にやや欠ける程度)という高確率となる。

↑ 世代別携帯電話保有率
↑ 世代別携帯電話保有率

興味深いのは「固定電話は無く、携帯電話だけが連絡手段としての電話保有」という人の割合。全体では2割を超えているのが驚きだが、それ以上にミレニアル世代では4割を超えているのには大いに驚かされる。全体の4割強、携帯電話保有者に限れば43.6%の若年層が「固定電話は無く、携帯電話だけが保有している電話だ」という状況になる。

日本では【「愛すべきケータイはいつでも一緒」寝ている時の携帯電話、どのくらいの距離に置く?】にあるように、寝る時には比較的多くの人が自分のすぐそばに携帯電話を置いていた。アメリカでもその状況に変化は無く、そして日本同様に「携帯電話との親密度が高いほど、近場に置く」傾向があるようだ。

↑ 寝ている時に携帯電話を自分のすぐそばに置いている?
↑ 寝ている時に携帯電話を自分のすぐそばに置いている?

本件設問では「携帯電話を目覚まし代わりに使う」という設定は想定されていない。だから「身近に置いて寝る」=「目覚ましとして使う」とは限らない。むしろ単純な携帯電話保有率以上に、「すぐそばに置いて寝る」率の年齢階層別の差異が大きい状況も含めて考えると、携帯電話への親密度が「寝る時そばに置き度」に関係していると容易に想像できる。具体的には例えば【iPhoneユーザーの28%は朝起きたら「ベッドから出る前にツイッターやFacebookのチェック」!?】などにもあるように、夜中目が醒めてしまったり、朝起きたらすぐにソーシャルメディアなどのチェックができるように置いている、あたりだろう。

それを裏付けるのが次のグラフ。年齢階層別に、ショートメッセンジャーを使う人の割合を示したものだが、若年層の利用率が極めて高いのが分かる。

携帯電話を使ってショートメッセンジャーを使う割合(個々の年齢階層全体に対する比率)
↑ 携帯電話を使ってショートメッセンジャーを使う割合(個々の年齢階層全体に対する比率)

「昨日使ったか」の設問は、いわば利用頻度の高低を示すもの。利用頻度が高いほど、この値も高くなる。案の定、若年層ほど「一度でも使ったことがある」人と「昨日使った」人との差異が少なくなっており、若年層の多くは頻繁に利用していることがうかがえる。「朝一チェック」はソーシャルメディア以外に、ショートメッセンジャーの内容も含まれていると考えた方が自然だろう。



日本でも最近は固定電話回線を契約せずに、携帯電話だけで済ませている人が増えていると聞く。またこの傾向は日本やアメリカに限らず、全世界でスピードの差異はあれど、進んでいるようだ(【EU、携帯電話が固定電話に取って代わりつつある傾向が鮮明に(Internet Watch)】)。固定電話が無くなることはないだろうが、今後も「固定電話が無く、電話の連絡先は携帯電話のみ」という人はますます増えてくるのだろう。

スポンサードリンク


関連記事



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2018 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー