文具 上司と秘書も驚く活躍

2010/07/14 07:06

レビュー文房具を中心に事務所周りのあらゆる商品を取り扱うディスカウントストア、オフィス・デポ(Office DEPOT)。残念ながら日本では2009年末に全店舗が閉鎖され、インターネットショップのみでの事業が継続されているが、海外では元気に店舗販売が行われている。そのオフィス・デポがイスラエルで展開したポスターは、シャレが効いていて、多くの人は「なるほど」とうなづけるが、一部の人は背筋が寒くなるかもしれない、ちょっと変わった作品。ウィットに富んだ素晴らしいものなので、今回はこれを紹介することにする(I Believe in Advertising)。

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↑ シュレッダーで切り刻まれたメモをセロハンテープで貼り合わせ、文章を解読した場面のように見える。そこに書かれていたメッセージは……
↑ シュレッダーで切り刻まれたメモをセロハンテープで貼り合わせ、文章を解読した場面のように見える。そこに書かれていたメッセージは……

画面のほぼ三分の二を占める面積に広がっているのは、シュレッダーで細く切り刻まれたメモを、セロテープで貼り合わせ、元の文章に戻したもの。幸いにも何が書かれてあったのか、大体判別はできる。そしてそこには「●×時(15時? 時間を示している)に会いましょうよ。いつもの場所でね」との文言が。

どんな場面でもこの文章だけだとさほど意味がつかめないが、左下にある説明を読むと合点がいく。つまり「秘書がペンでこの文章を書き」「(読み終えた上司が浮気の証拠隠滅のために)シュレッダーでメモを切り刻み」「(怪しいと思った)上司の妻が(夫の秘書との浮気の証拠を入手するため、シュレッダーからゴミを取り出して)セロハンテープで貼り合わせ」た状況を示しているわけだ。

そしてその説明用イラストの下には、「ある場所で必要な、どんなオフィス用品もご用立て出来ます」とのメッセージ。つまり「秘書が秘め事を書くペン」も、「上司が証拠隠滅のために使うシュレッダー」も、「妻が証拠集め・確認のために使うセロハンテープ」も、どんな場面の文房具でも全部私たちに任せなさい、という次第。「いかなる場面でも」が言い回しとして誇張でないことは良く理解できる。

ポスターのこの部分まで読むと、メモの文面を解読できた上司の妻が、どんな表情をしてこの貼り合わせたメモを見ているのか、その情景が容易に頭に思い浮かぶ。大抵の人は第三者的な立場から(例えばまるでテレビドラマのワンシーンを観ているかのように)「なるほどな」と思い、そして「こんな場面も含め、『あらゆる状況』に対応する文房具を用意してくれるんだな」と納得してしまう。一枚のポスターの中に、ちょっとしたドラマを演出し、自社商品をその「ドラマ」に織り込んでしまうあたり、実に巧みな作品といえよう。

ただし、後ろめたい人、具体的には似たような「お痛」をしている人には、別の意味で強い印象を与えるに違いない。「もしかして…」と背筋が寒くなる想いをするだろうから。仮にそれが「上司」的な立場の人なら、「もっと精度の高いシュレッダーが欲しいのだが」とオフィス・デポに問い合わせる、かもしれない(笑)。

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