【更新】発言・態度が夫婦喧嘩の元に

2010/07/11 12:00

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夫婦のケンカアメリカンホーム保険会社は2010年7月5日、結婚生活における夫婦間コミュニケーションに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においてケンカの理由になる事柄のトップには「相手の発言や態度」がついた。約三分の二の人がそれをきっかけに夫婦喧嘩に陥ることがよくあると答えている。また、子供の数が多くなるほど、子供の将来や教育、育児方法がケンカの発火点となる傾向が見受けられる([発表リリース])。


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今調査は2010年6月15日から17日にかけて、30-49歳の、結婚してから5年以上経過した既婚男女に対し、携帯電話を使ったインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、年齢階層比は30代と40代で均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。

例え相手が愛する配偶者であっても、さまざまな意思対立、ささいなすれ違い、または誤解など、ケンカのタネは尽きることが無い。そこで具体的に「よくケンカの理由になる事柄」について尋ねたところ、トップには「相手の発言や態度」がついた。第二位の「子供の将来や教育・育児方法」の2倍近い値を示し、独走状態。

↑ よくケンカの理由になる事柄(複数回答)
↑ よくケンカの理由になる事柄(複数回答)

夫婦ケンカいつもそばにいるからこそ、ささいな言い回しや態度に、かえってカチンとくるところがあるのだろう。あるいは日頃からうっぷんがたまっており、溜まりに溜まったストレスが発散するきっかけをつくるのが、相手の一言、あるいはふとしたことで表れた態度なのかもしれない。

第二位には「子供の将来や教育・育児方法」、そしてようやく「支払いやお金の使い方」など言葉通り「現金なお話」が入る。以下いずれも「あるある」的な項目が続くが、【お金が原因の夫婦ゲンカ、急増中】でも触れた「お金に関するいざこざ」は少なくないものの、急増しているようにも見えない。あるいは28.3%の「支払いやお金の使い方」がすでに「かなり多くなっている」のかもしれないが、過去に類似調査が行われておらず、比較が出来ないのが残念。

子供が増えると収入そのものよりも使い道に文句が募る
各回答項目は子供の数別の集計もとられている。そこで子供の数に比して動きを見せている項目を抽出したのが次のグラフ。

↑ よくケンカの理由になる事柄(子供の人数別、複数回答、一部抜粋)
↑ よくケンカの理由になる事柄(子供の人数別、複数回答、一部抜粋)

全般的に子供の数が増えるほど、教育方針や育児方法に対立が生じるようになる。また、お金周りの話では、子供が増えるほど「収入そのもの」を起因とするケンカが減るのに対し、その収入を元にした「支出やお金の使い道」がケンカの要因とそして増加するのが興味深い。子供の増加と共に収入は半ばあきらめ、むしろ出費を抑える動きが強まり、結果として対立も頻発化するのだろうか。

子供が増えると
収入そのものよりも
支出や使い道に関する
ケンカが増加する
また、家事や育児の分担は子供の数が増えるほど、ケンカの原因としては減少する。これは【「夫の家事手伝い時間が長い夫婦」ほど、さらに子供をもうける確率アップ】などにもあるように、子供数の増加と夫側の家事手伝いの割合が相関関係にあるからだと思われる。

さらに子供のいない世帯では、お金周りや家事分担のケンカリスクはかなり低いが、夫婦同士の帰宅時間については、高めの値を見せているところが目に留まる。子供がいないと夫婦それぞれの「たが」が外れ気味で、つい夜遊びをしてしまうのかもしれない。


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