あの病気の事が良く理解できるUSBメモリ

2010/07/06 05:21

このエントリーをはてなブックマークに追加
あの病気が良く分かるUSBメモリパソコンが普及した現在、USBメモリは単価が安く手元に置かれがちで、しかも色々と工夫が可能なため、【十徳USBメモリ】【究極のUSBメモリ!? 41万円の金とダイヤのUSBメモリがオランダで発売】などのように、色々な商品や企業のアピール、啓蒙活動のアイテムとして使用される。今回もその類のもので、日本でも推定患者数が約100万人ともいわれている、高齢者に特に多い病気に対する認知・啓蒙用として創られたUSBメモリである(I Believe in Advertising)。


スポンサードリンク


↑ 一見すると日本ではあまり見かけなくなった、砂消しと通常の消しゴムがセットになった消しゴムだが……
↑ 一見すると日本ではあまり見かけなくなった、砂消しと通常の消しゴムがセットになった消しゴムだが……


↑ 実はこれ、中にUSBメモリが入っている
↑ 実はこれ、中にUSBメモリが入っている

これはニュージーランドにある、アルツハイマー症候群に関する啓蒙団体【ALZHEIMERS AUCKLAND】が展開した啓蒙用アイテム。日本ではあまり見かけなくなった、砂消しと普通の消しゴムが半分ずつセットになった消しゴムの内部をくりぬき、中にUBSメモリを押しこんである。そして上には「Alzheimer’s erasers your memories.Save them.」とある。そのまま読めば「アルツハイマー消しゴムはあなたの記憶です。セーブしてね」となるが、「アルツハイマー(という病気)はあなたの記憶を消し去ってしまうものです。(発症した)彼らに手を差し伸べてあげて下さい」という意味も兼ねている。そして反対側にはサイトのURLと、団体のロゴが記されてある。

ぎっしりと箱詰め要は「人の記憶=USBメモリ」「アルツハイマー症候群の症状の一つ、記憶の喪失=消しゴム」をかけ、一つのアイテムの中にシンプルに病気の症状を表現することに成功している。実際にこの消しゴムUSBメモリを消しゴムとして使う人はいないだろうが、使うとなれば少しずつ「自分の記憶」でもある本体が削り取られ、そして最後には記憶の根幹を成すUSBメモリそのものが露出し、それらにも大きな影響を与えることになる。その点でも、病症を適切に表現している。

この団体では消しゴムを政治家に封筒で贈っただけでなく、色々な市民団体を通じて一般の人たちにも配布した。結果、多くの人が病気のこと、団体のことを認知し、多くの人の支援を得られるようになったという。


スポンサードリンク


関連記事


このエントリーをはてなブックマークに追加
▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー|Twitter|FacebookPage|Mail|RSS