西短東長・日照時間をグラフ化してみる(2010年6月分)

2010/07/03 06:35

曇り先に【やっぱり今年は晴れの日が少ない!? 日照時間をグラフ化してみる】から毎月定点観測を続けている日照時間推移。今回も気象庁のデータを元に、最新の2010年6月分のデータを盛り込んだ日照時間の推移を確認する。

スポンサードリンク


データ取得元は【気象庁の気象統計情報のコーナー】。まずは「最新の気象データ」から「天候の状況」を選び、そこから「日照時間」における、「昨日までの各期日平均」と「同時期の平年値」を比較。そしてその割合を示した地図をいくつか抽出する。赤系統の色ほど日照時間が平均より多く、薄い色で大体平均。灰色から黒に近付くに連れて日照時間が少ないことを意味する。

↑ 日照時間30日間合計
↑ 日照時間30日間合計

↑ 日照時間60日間合計
↑ 日照時間60日間合計

↑ 日照時間90日間合計
↑ 日照時間90日間合計

前回データと比べると、関東・北海道地域で特に、直近の平均図ほど黄色・赤系統の点々が増加しているのが確認できる。一方で四国・中国の西部、九州地域では逆に灰色-黒系統の色が増えているのが分かる。

東京、そしてお米の産地・新潟と熊本で定点観測データを検証
前回の記事同様(&データの継続利用のため)に、東京、そして米どころとして新潟と熊本において「気象統計情報」から【過去の気象データ検索】を選択。1989年から2010年6月までの月次データ、さらに過去21年(1989年-2009年)の月単位の平均値を出して、各地域ごとにグラフ化したのが次の図。

↑ 東京の日照時間(月あたり、時間)
↑ 東京の日照時間(月あたり、時間)

↑ 新潟の日照時間(月あたり、時間)
↑ 新潟の日照時間(月あたり、時間)

↑ 熊本の日照時間(月あたり、時間)
↑ 熊本の日照時間(月あたり、時間)

今年は東京の1月分がやや特異な値として目立つっていたが、5月に続き6月も大きく長めとなり一安心。新潟は先月に続き平年並み、熊本がやや少なめ。

現時点で【三か月予報】から日照時間部分を抽出した限りでは、

7月……天気は、北・東・西日本では平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。沖縄・奄美は、平年と同様に晴れの日が多い見込みです。
8月……天気は、北・東日本では平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。西日本と沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多い見込みです。
9月……天気は、北・東・西日本では数日の周期で変わるでしょう。沖縄・奄美では、平年に比べ晴れの日が少ない見込みです。全国的に残暑が厳しいでしょう。

とあり、この数か月日照時間が少なめな西日本で晴れの日が多くなり、逆に北日本や東日本では曇りや雨で日照時間が少なくなることが示唆されている。これで年ベースの値としてはバランスがとれるかもしれないが、植物の育成から考えると、少々状況としてはよろしくない感もある。

1993年の「平成の米騒動」の時と比較してみる
さて、日照時間の減退と、それに連なるであろう冷夏となれば、想像されるのが農作物の不作。特に計測対象地域にも挙げられた「お米」が気になるところ。そこで直近でお米不足が特に問題視された1993年の「平成の米騒動」(この時の米収穫量の不足も冷夏が主要因だった)のデータを抽出し、比較したのが次のグラフ。

↑ 東京の日照時間(月あたり、時間、1993年と2010年の比較)
↑ 熊本の日照時間(月あたり、時間)

↑ 新潟の日照時間(月あたり、時間、1993年と2010年の比較)
↑ 新潟の日照時間(月あたり、時間、1993年と2010年の比較)

↑ 熊本の日照時間(月あたり、時間、1993年と2010年の比較)
↑ 熊本の日照時間(月あたり、時間、1993年と2010年の比較)

1月ではどの地域もやや高い値を示しているが、2月以降はいずれも2010年の方が、1993年時よりさらに日照時間は少ないものとなっていた。6月については東京・新潟がかなり多め、熊本がやや少なめな結果となった。農作物の出来・不出来は日照時間だけに左右されるものでは無く、気温や降水量にも大きな影響を受けるため、一概には言えないが、日照時間の減退≒曇りか雨≒気温の低下を意味する場合が多いため、特に(先の長期予報と一致するが)特に北日本方面で警戒と備えをしておく意義は十分にあると思われる。なお各地域の6月までの累計日照時間を1993年のそれと比較すると、東京-1.8%・新潟-4.9%・熊本-1.7%となり、やはり北日本地域での日照時間の少なさが目立つ。

ちなみに【降水量を見ると】平年よりかなり多い。

↑ 降水量90日間合計
↑ 降水量90日間合計

今後直近としては、梅雨の時期にどれだけ雨が降るかが気になるところ。雨が降らないのは困るし、降り過ぎて日照時間が少なくなるのも問題だし、となかなかバランスを取ることは難しい。今後も注意深い監視が必要だ。

なお前回記事からの繰り返しになるが、1993年の「米騒動」の時のような扇動報道に惑わされることなく、一人ひとりが細心の注意を払わねばならない。それと共に、正しい情報を元に正しい判断を成すことが求められよう。

スポンサードリンク


関連記事



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2018 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー