【更新】電子書籍利用したい理由「手軽」「すぐに購入」「安上がり」、ではしたくない理由は?

2010/07/01 07:02

電子書籍[楽天(4755)]と楽天リサーチは2010年6月25日、同社が運営する「楽天ブックス」が実施した電子書籍に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち電子書籍を利用したい人は「書籍の持ち運びが楽になる」「すぐに欲しい書籍を購入できる」「購入コストが下げられる」などを利用したい主な理由として挙げていることが分かった。一方で電子書籍を利用したくない人は「電子画面で文字を読むのが疲れる」「紙で読む習慣がついている」の2項目において過半数を超えるという結果が出ている(『発表リリース』)。

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今調査は2010年6月9日から10日にかけて楽天リサーチ登録モニターの中から20-69歳の男女1000人を対象にインターネット経由で行われたもので、男女比は1対1。年齢階層比は10歳区切りで均等割り当て。

iPadの発売やスマートフォンの機能向上、さらには【iPadはマンガ、Kindleは……!? iPadとKindle(キンドル)、閲覧したい電子書籍で異なる傾向が】などにもあるようにアマゾンのキンドルなど専用端末の展開で、電子書籍は急速に普及・話題を集めつつある。日本では既存出版社の躊躇などもあり海外と比べて状況は遅れているものの、この数か月の動向はこれまでと比べればかなり進展している。やはり関係各社において「海外の動きに目を閉じているままでは、この先身動きが取れなくなる」という判断がなされたものと思われる。まずは手持ちの書籍をセルフ電子書籍化しようとする動きもあり、【電子書籍化が生み出す新たなビジネス(?)】で紹介したような、「スキャナにかけるためにあらかじめ裁断化された書籍」をオークションが出される状況も生じている。

そこで調査母体に電子書籍の利用意向を尋ねたところ、利用意向を持つ人は64.3%、持たない人は35.7%となった。そしてそれぞれに対し、利用したい理由・したくない理由を選択肢から複数回答で選んでもらった結果が次のグラフ。

↑ 電子書籍を利用したい理由(複数回答)
↑ 電子書籍を利用したい理由(複数回答)

↑ 電子書籍を利用したくない理由(複数回答)
↑ 電子書籍を利用したくない理由(複数回答)

利用したい理由は冒頭でも触れたように、「電子化で物理的な持ち運びの必要性が無くなる(読み込み端末だけで済む)」「すぐに購入できる」「安上がりで済む」の3点に集中している。これらはまさに電子書籍に限らない、デジタル化によるメリットそのものといえる。端末の普及進展やマルチメディア化はあまり関係がないところを見ると、使いたい人は「他人の動向や多メディア対応にはあまり興味が無く、あくまでも書籍そのものをより便利に、より気軽に読みたい」という意向が強いことが分かる。

一方で読みたくない理由は「(目が)疲れる」「紙で読む習慣がついている」が過半数超え。三番目の「読んだ気がしない」も半ば二番目と意味を同じくしており、まとめると「デジタルだと紙より目が疲れるし慣れてないし、読んだ気分になれない」というところか。【ネット新聞読者は紙の新聞読者より記事を読みこなしている】にもあるが、新聞でも紙媒体とデジタル媒体とでは読み方・認識・読解の仕方に違いがあり、「同じ文章を読ませるのだから、紙でもデジタルでも変わらないはずだ」というのは無理がある話。それがこの「利用したくない理由」にもよく表れている。

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