お惣菜コーナーの魅力は「たくさんの種類」を「少しずつ」

2010/06/29 05:14

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たくさんの惣菜マイボイスコムは2010年5月27日、お惣菜に関する調査結果を発表した。それによると調査母体において、惣菜の販売スタイルでもっとも望まれているのは「好きな種類を好きな量だけ(量り売り)」だった。ほぼ同数で「豊富な種類の中から選べる」もついており、おせち料理や幕の内弁当、あるいはバイキング料理のような「好きな料理を少しずつ」の形式が好まれていることが分かる(【発表リリース】)。


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今調査は2010年5月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3052人。男女比は46対54、年齢階層比は10代2%・20代12%・30代32%・40代32%・50歳以上22%。

スーパーやコンビニ、デパートの地下食品売り場など、あらゆる場面で見かけるようになった惣菜だが、昨今では食費や時間の節約の面でも注目を集めつつある。料理を作る時間が無かったり、疲れていてモチベーションが上がらない時にお惣菜のお世話になるという次第だ。

↑ どんな時にお惣菜類を購入しますか(惣菜購入経験者、複数回答)
↑ どんな時にお惣菜類を購入しますか(惣菜購入経験者、複数回答)(再録)

それではお惣菜を提供する側の販売スタイルとして、どのようなタイプのものが用意されていれば購入意欲をかきたてられるだろうか。選択肢を用意し、複数回答で尋ねたところ、もっとも多い回答を得られたのは「好きな種類を好きな量だけ(量り売り)」だった。次いで「豊富な種類の中から選べる」「均一料金」で、この3項目が3割以上の回答率という結果になった。

↑ 次のような特徴のお惣菜類があったら購入してみたいか(複数回答)
↑ 次のような特徴のお惣菜類があったら購入してみたいか(複数回答)

上位陣の項目を見渡してみると、主にスーパーやデパートの食品売り場における惣菜コーナー、あるいはビュッフェが該当する部分が多いことが分かる。これらのコーナーが高い人気が出るのも理解できよう。

どれにしようか一方で日配食品の苦戦が続くコンビニの惣菜売り場では、「量り売り」「均一料金」、そしてさらには「多種類・少しずつ盛り合わせパック」「少量パック」などの点で該当するとは言い難い。苦戦の一因は、これらの点がニーズとぶれているためのものと考えられる(だからこそ【「できたてごはん」を店内調理…「ローソン神戸ほっとデリ」を全国展開】のような話も出てくるものと思われる)。

一時期流行った「メガ弁当」のような「大量盛り付けでお買い得感」的な食品の提供スタイルは、少なくともお惣菜ではあまり望まれていない。「好きなもの」を「たくさんの種類の中から」「少しずつ選べる」、そのような買い方ができる場所が好まれる。一般コンビニよりは少量で購入が可能なはずの100円ショップですら、【100円ショップにもフライヤーが】で紹介したような、さらに小口購入が可能なフライヤーが登場するのも、そのニーズに応える面があるのだろう。


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