さつま芋作りに挑戦……(3)雑草刈りと「つる返し」、銀紙のおまじない
2010/06/27 12:00


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前回、一部の「アマゾン箱」や「ペットボトル容器」に手を加えて作った鉢への苗は、半分近くがダメになったことをお伝えした。記事を書いた後に枯れたはずの苗を抜いてみたところ、実はまだ必死に根を伸ばそうと頑張っているものがあったことが分かり、少々ショックを受ける。

↑ 後にプチトマトの鉢になる、枯れたアマゾン箱の苗。抜いてみたら「もしかしたら……」な感もある、わずかな根が。
そこでペットボトルの鉢は極力放置し、復活の可能性にかけて「見た目は何も無い」「枯れたツルしかない」ものにもこまめに水を与え続けることに。案の定、小さいながらも葉を出し始めた容器も出てきて、現状では三分の二くらいが何らかの形で葉を茂らせている。

↑ ペットボトル鉢のようす。小さいのから大きいのまで多彩な育成状態。
メインの庭の方は、相変わらず雑草の繁殖力が並大抵のもので無く、三日に一度は早朝に雑草刈りをする始末。根から抜かないとほとんど効果はないのだが、あまり細かく引きぬくと畝(うね)そのものが崩れる危険性も出てきた。近いうちに腐葉土で追加の盛り土をした方が良いのかもしれない。

↑ 6月中旬のようす。さつま芋は元々生命力の強い植物だが、それ以上に強く、しかも高速で成長する雑草には頭が痛くなる。
それでも放置せずに、少しずつ雑草を刈り続け、手入れをしていた甲斐もあってか、6月下旬にはそれなりの大きさにまで成長。ツルも伸び始め、畝を埋めるような形になってきた。


↑ ほとんど苗と苗の間が埋まってしまうくらいに、ツルが伸びる。
このくらいの大きさになると、いわゆる「つる返し」というものをしなければならないらしい。何も恩返しを期待して鶴をわなから放してやるのではなく、つるから伸びた根を地面から引き抜くことで、苗から伸びた根にのみ栄養分を集中させ、芋の質を良くする効用があるそうな。

↑ 伸びたツルを良く見ると根が生えて地面に腰を下ろそうとしている。これを引きぬくのが「つる返し」。
他にもツル部分と葉の部分をひっくり返すことで、多くの葉に日がよく当たる・地面が乾燥するなどの効果もあるとのこと。幸か不幸か当方はこまめに雑草を刈らねばならないので、その時に逐次「つる返し」をすれば良いと判断。
一方、一つ苗がダメになった「アマゾン箱の鉢」には、前回の記事で触れたようにプチトマトの苗を調達し、植えることにした。添え木が必要との話だが、適当な棒が無いので壊れた傘の骨を利用する。

↑ 植えたばかりのプチトマトの苗。

↑ こちらは最新の状態。色合いが違うのは撮影時に曇っていたこともある。葉がかなりもさもさしているのが確認できる。
アマゾン箱の鉢が少々妙な体裁をしている。周囲に銀紙を貼りめぐらし、さらに銀の缶を四方に置いているのは、アブラムシ避け。プチトマトはアブラムシがよく餌食にするそうだが、光るものを周囲に貼りめぐらすことで「水があるから(着水すると溺れるので)近寄ってはいけない」と誤認してくれるのだそうな。正直半ば程度にしか信じていなかったが、まったくアブラムシがつかない状態が継続しており、驚くばかり。
また輪ゴムが地面にいくつかばらまいてあるのは、アリ避け。アリは輪ゴムの独特なニオイを嫌うとのことで(輪ゴムそのものは新しい方が良い)、薬も使わずに退治できるのなら、これにこしたことはないとばかりにばらまいている次第。これは成果が出るか否か、まだ観察中。
今後は「つる返し」を兼ねつつ雑草をこまめに退治し、さらなる育成に期待したいところ。次の掲載予定は7月末くらいの予定だが、そのころにはプチトマトがある程度実をつけているかな。
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