SNS利用性向、若者から中堅層に拡大。若年女性はPCから携帯重視へ(2010年)

2010/06/29 05:17

メディア環境研究所は2010年6月23日、毎年2月に実施している「メディア定点調査」の最新版「メディア定点調査・2010」の抜粋編を発表した。それによるとパソコンを経由したSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス≒ソーシャルメディア)の利用について、ほとんどの年齢階層で利用率が去年よりも上昇する傾向にあることが明らかになった。一方で20・30代の若年女性は減少しているが、これは携帯電話からのアクセスに切り替わったのが原因だと考えられる(【発表ページ】)。

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今調査は郵送調査方式で行われ、2010年1月29日に発送、2月10日投函を締め切りとしたもの。東京・大阪・愛知・高知の四地区を対象に RDD(Random Digit Dialing)方式で選ばれた15-69歳の男女に対し調査票が計2934通送付され、2611通が回収された。デジタル手段ではなく、郵送方式で調査が行われたこと、調査実施期日が今年の1-2月であることから、比較的片寄りの無い、昨今の状況を表したデータといえる。なお、特記無き限りデータは基本的に(今回公開対象となった)東京地区のものである。

インターネット回線を通じたいわば「デジタル井戸端会議」的なSNSだが、最近では広義としての「ソーシャルメディア」という観点で注目を集めている。このSNSは特定人物にのみ公開可能な点を別にすれば、基本的なシステムは「プロフィール」「日記」「掲示板」から構成されているに過ぎない。インターネットの他コンテンツの利用経験があれば、誰にも気軽に利用することができる。海外ではMy SpaceやFacebook、日本では【ミクシィ(2121)】が運営する【mixi】が有名で、日々規模を拡大しつつある。

そのSNSについて、パソコン経由の経験率は、年代の経過と共に確実に増加を見せつつある。

↑ パソコンからのSNS経験(時系列・性別)
↑ パソコンからのSNS経験(時系列・性別)

例えば男性30代は2006年から2010年の4年経過の中で4倍近く、40代にいたっては9倍近くの利用率増加を見せている。女性にしても20代で2倍、30代では3倍近く。まさに「猛烈な勢い」と表現しても良い。

その一方、SNS文化の中心的存在ともいえる若年女性層においては、ほぼ横ばいかむしろ減少している(※2009年における10代は男女ともイレギュラー的な値の可能性が高い)。これだけを見ると「SNSの中心層ではピークが過ぎたのか」と思えるかもしれない。しかし今調査結果はあくまでも「パソコンからの」であり、「携帯電話からのアクセス」は考慮されていない。

【「ケータイSNS」の傾向を強めるmixi】【登録制への移行はmixiをどのように変えたか…mixiの現状をグラフ化してみる(2010年3月末時点)】にもあるように、SNSの利用はパソコンから携帯電話へとそのメインメディアが移行しつつある。今発表資料では「携帯電話経由のSNS利用率」の調査結果は公開されていないが、今データの「パソコン経由のSNS利用率低下」分以上の人が、携帯電話経由に移っているものと思われる。

それを間接的に裏付けてくれるのが、次の「携帯電話経由のブログ書き込み・利用経験」の推移。

↑ 携帯電話経由のブログ書き込み・利用経験
↑ 携帯電話経由のブログ書き込み・利用経験

パソコン経由のSNS利用成長率が低迷している女性10-30代においても、携帯電話を使ったブログの書き込み率は伸びを続けており、携帯電話の利用が活性化しているのが分かる。にも関わらず、同じく「携帯電話経由の」SNSの利用機会が減少しているとは考えにくい。

今後どれだけの人たちがパソコン経由で、そして携帯電話経由でSNSを利用して行くことになるのだろうか。年齢階層別の携帯電話利用・普及率とあわせ、その変化率が気になるところだ。

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