【更新】ユニクロへの期待「品質向上」と「低価格化」、どちらが上?

2010/06/26 06:57

ユニクロORIMOは2010年6月25日、【ファーストリテイリング(9983)】傘下のユニクロとウェブキャンペーン全般に関する調査結果を発表した。それによると調査母体において今後ユニクロに望む事柄としては「品質の向上」を挙げる人が約4人に3人と、もっとも多かった。次いで「低価格化」「インターネット販売」と続くが、大きく上位二点「品質向上」「低価格化」が過半数を占めており、多くはこの点についてニーズが大きいことが確認できる[発表リリース、PDF])。

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今調査は2010年6月3日-12日の間に携帯電話によるインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1で、年齢階層比は20代332人・30代388人・40代201人・50代79人。

昨今の不景気の中でも業績を伸ばす数少ない企業のうち、衣料部門の雄として知られているユニクロ。現状でも多くの人がその製品やサービスに満足しているが、利用客は今後さらに何を望んでいるのだろうか。複数回答で尋ねたところ、最大の回答率を得た項目は「品質向上」だった。

↑ 今後ユニクロに期待すること(複数回答、上位10位まで)
↑ 今後ユニクロに期待すること(複数回答、上位10位まで)

ユニクロといえば「低価格」が第一にイメージされるが、「安かろう悪かろう」ではここまで人気を博すことは無い。低価格にも関わらず、顧客満足度の高い商品を展開したからこそ、今の地位を得られている。そのユニクロにおいて今後求められているのは、さらなる品質の向上という意見がもっとも多い。

ユニクロのアイデンティティーともいえる「低価格化」を20ポイント近く抑えて品質への言及が寄せられているところを見ると、ユニクロにおいては「価格水準」はもうそろそろ満足域にあるから、今後は品質面でもっと頑張ってほしいという利用者側の訴えが見えてくる観がある。

年代で異なるユニクロへのニーズ
これを年齢階層別にみると、興味深い傾向が見えてくる。下のグラフは上位10項目のうち、特に年代で差異の大きい項目を抽出したもの。

↑ 今後ユニクロに期待すること(複数回答、上位10位中年齢格差の大きいもののみ)
↑ 今後ユニクロに期待すること(複数回答、上位10位中年齢格差の大きいもののみ)

若年層が他企業やアニメ・まんが、モデルなど他業界とのコラボレーションによる作品展開を大いに望む傾向が強いのに対し、高齢層はインターネット販売を強く希望している。これは、

・若年層……気軽に店へ足を運べる。もっと起伏に富んだ、流行にマッチした商品が欲しい。
・高齢層……足を運ぶのが気恥ずかしい、あるいは近所に店が無くて購入機会が得られない。

というそれぞれの立ち位置事情によるニーズの違いが表れた結果といえる。通常インターネット周りは若年層の方が数字は高くなる傾向があるのだが、今件ではまったく逆。不思議な現象だが、上記のようによく考えれば理由も分かるというもの。



全般的には「品質に注力して」、若年層は「多種多様な」・高齢層は「近くに店が無くとも買えるように」というニーズがユニクロにあることが分かったわけだが、今後ユニクロ自身はどの方向に進むのだろうか。昨今の状況をかんがみるに、これ以上の値下げは難しく、むしろ値上げをする必要性に迫られてくることを考えると、「値上げ分が気にならないような品質の改善、企画化」に力を注ぐものと想定される。

ユニクロの動きは消費者の消費動向を推し量る上でも非常に役立つ面が多いこともあり、今後の動向が気になるところだ。

※ユニクロそのものは【UNIQLO.COM】でネット通販を実施中。にも関わらず「今後期待すること」でインターネット通販が上位についているということは、周知が不足しているのか(存在を知らないので「無いから作って欲しい」と回答している)、あるいはもっと簡単に購入できるようなシステムを望んでいるのかもしれない。

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