原子番号114の新元素追加へ・暫定名は「ウンウンクアジウム(Ununquadium)」

2010/06/25 12:07

周期表イギリスの科学誌【ニュー・サイエンティスト(New Scientist)】が伝えるところによると、原子番号114番目の元素が間もなく周期表に追加されることがほぼ確実視されていることが明らかになった。暫定名は「Ununquadium(ウンウンクアジウム、ラテン語で114番目の元素の意味)」、元素記号は「Unq」。

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今元素はすでに1999年にロシアのDubnaにある【合同原子核研究所】で確認されていたものの、追試(再確認)が出来ない状態が続いていた。しかし2009年9月にアメリカ・カリフォルニアの【ローレンス・バークレー国立研究所】が、2010年6月にドイツの【重イオン研究所】が追試に成功。複数の機関で存在を確認できたことで、化学者の国際学術機関である【国際純正・応用化学連合(IUPAC、International Union of Pure and Applied Chemistry)】は今件の114番目の元素の承認・周期表への追加に向けて動いており、間もなく結論が出るとニュー・サイエンティストでは伝えている。

追試をしたグループは最初の合同原子核研究所同様に、陽子数20を持つカルシウムに、陽子数94を持つプルトニウムを加速器で衝突させる方法を実施。ローレンス・バークレー国立研究所は2つの114番元素を確認。重イオン研究所では13個を確認した(うち12個は数十分の一秒でより軽い原子に崩壊、残り1個が3.6秒間存在した)。

現在これらの結果レポートを元にIUPACの委員会では周期表に114番元素を加えるか否かを検討中で、レポートに問題がなければ「すぐに報告する(同委員会の議長を務めるペンシルバニアのカーネギーメロン大学のPaul Karol氏)」とのこと。

ただし今元素についての化学的性質については不確かな部分が多い。その一つとして元記事が挙げているのが、金属系か・希ガス系かということ。周期表に収まる場所を左右するだけに事は重要となる。ただ重イオン研究所では効率的に114番元素を作り出すことに成功しており、金属系か希ガス系かを判断する検証も容易にできるだろうとしている。

今年2月には原子番号112番の元素コペルニシウム(copernicium)が正式に発表されており、今回の114番元素が発表されれば今年2つ目の周期表への追加となる。また、その際には「Ununquadium(ウンウンクアジウム)」という暫定名から代えた、正式名が発表されるだろう。

■参照記事:
【原子番号 114の新元素確認・暫定名は「ウンウンクアジウム」(ライトニング・ストレージ)】

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