18か月連続マイナス、食料品の下げが響く…2010年5月度チェーンストア売上高、マイナス5.3%

2010/06/23 05:05

【日本チェーンストア協会】は2010年6月22日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2010年5月度における販売統計速報を発表した。それによると2010年5月は雇用・所得環境の悪化継続、節約志向の高まり、さらには中旬以降の天候不順を受けて、総販売額は前年同月比で18か月連続して下回る-5.3%(店舗調整後)という結果となった(【発表リリース】)。

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今調査結果は協会加入の62社・7852店舗に対して行われている。店舗数は先月比で25店舗減、前年同月比で251店舗減。売り場面積は前年同月比100.6%と0.6%ほど増えている。今月も、店舗数が先月比・前年同月比共にマイナスの結果となっており、企業数も減っている。業界レベルでリストラクチャリング・集約化が継続しているようだ。また前年同月比で店舗数が減少しているにも関わらず、売り場面積がわずかだが増加している状況も継続しており、規模の拡大統合化(または小規模店舗の閉鎖)を昨今の難局解決打開策と見ているのが見てとれる。いわゆる「スケールメリットによる事態打開」を模索している可能性は高い(単に、中小の店舗が淘汰された可能性も否定できないが)。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前のと比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……1兆0204億5393万円
・食料品部門……構成比:62.4%(前年同月比94.2%、▲5.8%)
・衣料品部門……構成比:10.8%(前年同月比97.0%、▲3.0%)
・住関品部門……構成比:20.5%(前年同月比95.3%、▲5.7%)
・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比98.8%、▲1.2%)
・その他…………構成比:5.9%(前年同月比93.4%、▲6.6%)

天候の不順は続き
消費者の生活防衛や
低価格の志向は
継続状態。
5月は冒頭でも一部触れたように、4月に続いて可処分所得の減少や雇用情勢の悪化など、生活防衛意識・低価格志向を後押しする経済情勢が継続しており、全般的な売り上げは決して良く無かった。さらに中旬以降の天候不順が売上にはマイナスに作用し、売上高は前年同月比でマイナスを見せることとなった。幸いにも母の日におけるフラワーギフトの動きが良かったことや、天候不順のためにレイングッズは堅調だったものの、エコポイント効果が一巡したことで液晶テレビやエアコン、冷蔵庫などの「白モノ」が不調になってしまったのが気になるところ。

5月は4月同様に「前年同月比のワナ」(昨年同月が良すぎるとマイナスが出やすく、悪過ぎるとプラスが出やすくなる。いわゆる見た目のリバウンド)すら起きず、大きなマイナスを継続する結果となった。先月より売上全体の数字は(誤差範囲内とはいえ)悪化しており、個々の項目すべてでマイナス値であることも合わせ、決してよい状態とはいえない。【行先はショッピングセンターやモール、そしてオンラインへ…百貨店購入を止めた人たちの行先】【「百貨店で買わなくなったもの」トップは婦人服・紳士服】などでも触れているように、デパートなどの大型店舗を構える総合小売店は、不景気や流通・消費者の購入スタイルの変化という時代の流れによって、進化を強要されている真っ最中といえる。その進化ルートに路線変更ができるまでは、しばらく辛い数字が続くに違いない。

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