地下鉄通路なのに買物かごを探したくなる広告

2010/06/24 06:41

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地下鉄通路なのに買物かごを探したくなる広告地下鉄駅とその周辺の地下通路(合わせて地下鉄通路)は周囲を壁で仕切られ、多くの人が行き交うという特殊な環境のため、【あの映画のワンシーンに飲み込まれた気分になれる地下鉄通路の側壁広告】【そばを通るだけでセレブ気分になれるカメラの広告】のような広告展開の場所として良く利用される。それはまた同時に、地下鉄通路が広告のアイディアを考える人にとって、素晴らしいキャンパスであることに他ならない。今回紹介する広告もまた、地下鉄通路の特性を活かした、独創的で目を引きつける発想のものである(トリガー記事:uphaa.com)。


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↑ 地下鉄通路内のあらゆる柱に「商品が並ぶ」かのような……
↑ 地下鉄通路内のあらゆる柱に「商品が並ぶ」かのような……

改札口が見える。ちょっぴり違和感も。これは韓国のHomePlusというスーパーマーケットが、地下鉄通路に接続する地下にオープンするにあたり、地下鉄通路で展開された広告。すでにその地下鉄通路の地上出口そばにはライバル店のスーパーマーケットがあり、地下鉄駅を利用していた人の多くは、地下鉄通路から外に出て、そのスーパーに足を運んでいた。このままではせっかくの「地下鉄駅から直結している」というメリットも十分に活かせない。

そこで考え出されたのがこの広告。あらゆる地下鉄通路の柱に商品がずらりと並んだステッカーを貼り、まるですべての柱がスーパー内の商品棚のように見せる仕組みをこらした。地下鉄通路を利用する人は柱を目にし、そばを通り過ぎるたびに自分がスーパーマーケット内にいるかのような気分になり、そしてそのまま通路に直結する新装開店のスーパーマーケットに足を運ぶ(あるいは開店前の告知を見て認知する)という仕組み。

この地下鉄通路広告はお店のオープン一か月前から開始され、十分以上に「地下鉄通路を出たところにある外の店では無く、地下鉄通路内(から直結する形)にスーパーが存在する」ことを地下鉄利用客に認知させることに成功。同スーパーはテレビやチラシなどの一般広告は一切使用しなかったものの、初日の売り上げは予想を550%も上回るものだったという。


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