2010年5月度コンビニ売上高は3.2%のマイナス・来客数と客単価、双方とも減少中

2010/06/22 12:00

日本フランチャイズチェーン協会は2010年6月21日、2010年4月度におけるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると5月は天候による影響は目立つ程では無かったものの、客単価、来客数は前年同月比でマイナスを続け、既存店ベースの売上高は前年同月比-3.2%となった(【発表リリース、PDF】)。

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今調査の概要については、過去の記事のまとめページ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明をしているので、そちらでチェックしてほしい。

各データについて前年同月比は次のようになる。

●店舗売上高:既存店は12か月連続のマイナス、全店は11か月連続のマイナス
・全店ベース……-1.1%
・既存店ベース…-3.2%

●店舗数(前年同月比)
・+1.7%

●来店客数:既存店は11か月連続のマイナス、全店は1か月ぶりのプラス。
・全店ベース……+1.1%
・既存店ベース…-1.0%

●平均客単価:既存店は18か月連続マイナス、全店も18か月連続マイナス
・全店ベース……-2.2%(564.2円)
・既存店ベース…-2.3%(558.2円)

●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……-0.9%
・加工食品……-2.7%
・非食品………-0.3%
・サービス……+2.0%
・合計…………-1.1%

※既存店……1年以上営業中の店舗

5月は4月と違い、天候に動きはあったものの来客に大きな影響を及ぼすほどのものではなく、客足は昨月と比べて「前年同月比」の値は悪くなかった。しかし先月同様、客数以上に客単価の減少ぶりは大きく、また客単価の減少は1年を超えて続いていること(例えば「タスポ特需」のような特異な動きをした時期の翌年の場合、前年同月の反動の可能性もある)を合わせて考えると、「一人ひとりのお客の消費性向に鈍化が見られる」「商品単価そのものの減少」が、売上を落ち込ませる大きな要因といえる。

「タスポ特需」は終了。
今はその反動期間中。
天候による影響は無いが
客単価の減少が
売り上げを削り取る。
客単価の減少はこの数か月間突出して目立つようになり、コンビニの売り上げを圧迫する主要因となっている。不景気感から消費者の価格選択眼は鋭いモノとなり、個々の商品単価では安いものでないと受け入れられにくい雰囲気がある(商品単価だけで考えれば「定価販売のコンビニで買わずに、値引きをしているスーパーやディスカウントストアへ」というお客の流れも考えられる)。さらに商品そのものの購入個数が減っている感も否めない。財布事情は非常に厳しく、多少不便でもスーパーなどを選ぶため、コンビニ最大の長所である「便利さ」が「価格の安さ」に押しやられていると考えれば納得もいく。

現時点ではコンビニ以外の各種経済指標はいわゆる「前年同月比のトリック」でやや復調しているようにも見えるが、具体的に景気の悪さを改善するような手立てが打たれているわけではない。コンビニ側でも例えばおにぎりの100円均一セールを連発するようになったり、これまでに無い新しい「サービス」の提供を模索しているが、それらが数字として表れるには(もし効果があるとしても)今しばらくの時間が必要となろう。

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