旦那さん、どれだけ家事を助けてる? 妻の働き方別・夫婦間家事分担をグラフ化してみる(2014年)(最新)

2014/09/08 08:30

夫婦世帯で少なからぬ妻がパートなどの非正規社員として働き、いわゆる兼業主婦化している昨今では、家事の夫婦分担が大きな課題となる。主婦の就業時間が長く、負担が重くなるほど、家事の負担が重圧としてのしかかるからだ。それでは現状ではどれほどの割合で、妻は家事を負担しているのだろうか。夫はどれ程手助けをしているのだろうか。妻の就業スタイルによって変化は見られるだろうか。国立社会保障・人口問題研究所が5年おきの定点観測調査の最新版として2013年に調査を実施し、2014年8月8日に発表した第5回分の結果から、その現状を確認していくことにする(【発表リリース:全国家庭動向調査】)。

スポンサードリンク


今調査の調査要項は先行記事の【夫婦別姓賛成派4割強、反対派は過半数】を参考のこと。

1日はどんなにあがいても24時間しか無く、睡眠や疲労回復のための休み、プライベートな時間を考慮すると、主婦は専業主婦でいるよりはパート・やアルバイトなどの非常勤勤務、そしてパートよりは常勤の仕事に就いている方が、家事に従事できる時間は少なくなる。そして時間が少なくなればその分、家事がおろそかになる可能性が生じ、休日に補完している姿が見受けられる。

↑ 妻の従業上の地位別にみた妻の家事時間(平均・分)(平日)(再録)
↑ 妻の従業上の地位別にみた妻の家事時間(平均・分)(平日)(再録)

出来れば夫に少しでも家事(今件においては育児は含まれていない)の手伝いをしてもらい、負担を軽くしたい、家の中の家事をしっかりとしておきたいとの気持ちを主婦が持つのは良くわかる(【家事時間 男女の差異は約4倍 「もっとやって」と女性の不満も】)。それでは現実のところはどのような分担割合になっているのだろうか、との疑問に答える調査項目の結果が次のグラフ。劇的な変化が確認できたので、5年前の前回調査の結果も併記しておく。

↑ 妻の就業形態別にみた妻の家事分担割合(2013年)
↑ 妻の就業形態別にみた妻の家事分担割合(2013年)

↑ 妻の就業形態別にみた妻の家事分担割合(2008年)(参考)
↑ 妻の就業形態別にみた妻の家事分担割合(2008年)(参考)

まず直近2013年分のみについて。いずれの就業形態においても、妻が主に家事を担当するタイプ(高負担タイプ、グラフ中赤系統の部分、8割以上)は比較的高い比率を示している。しかし専業主婦、自営・家族従業、パートの場合は高負担タイプが6割超えなのに対し、常勤の場合は5割足らずに留まっている。物理的な時間の問題、そして妻が常勤で働く状況であらかじめ夫婦間で家事分担の取りきめなとがしっかりとなされているパターンが多いことが想像できる。

一方、真赤の部分、つまり「妻が家事をすべて行い、夫は家事においてはノータッチ」の世帯も少なくない。いずれも1割足らずだが、常勤主婦ですら5.6%は全部の家事が妻担当という結果が出ている。もっとも上記の通り今件は「家事」に限定されており、育児は多分に夫が担当の場合もある。また妻の常勤も一日8時間フルスロットル勤務では無く、例えば半日のみという事例もあろう。それでもなお、常勤で家事も全部担当するというのは、少々辛い感は否めない。

また2008年と2013年の違いだが、一目で分かるように、明らかに赤色の度合い、つまり妻が高負担の割合が減っている。とりわけ「全部家事は妻任せ」を意味する100%の項目が大きく減り、夫が2割から4割を担当する「60%から79%」の項目回答者率が大きく上昇している。この5年間で夫の家事分担の意識が相当進んだことがうかがえる。啓蒙の効果が出た他に、妻の労働時間が伸びて夫の分担率上昇が必要不可欠になったのも一因かもしれない。

実際には個々の世帯毎で細かな状況・環境の違いもあり、一概に今件調査結果が絶対的な正解である言い切ることは出来ない。夫も夫で毎日深夜まで働き、帰りが遅くなり、家事までとても手掛けられない可能性もありうる。とはいえ、例えばゴミ出しや食後の後片付けくらいは、時間が無くとも出来るはず。夫のちょっとした配慮、気遣いが、妻の負担を大きく軽減すると考えれば、多少の面倒くささなど吹き飛んでしまうはずだ。


■関連記事:
【子持ちの父親、手伝っている家事・育児のトップは何だろう?】
【男性の育児手伝い、どうすればもっと積極的に出来る?】
【共働きか否かで大きく変わる妻の家事時間(2011年社会生活基本調査)】
【睡眠時間は8時間前後、家事の時間は?…諸外国の働き人達のライフスタイルをグラフ化してみる(2011年社会生活基本調査)】
【子育て時間は週平均で37時間、女性に限れば53時間】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー