【更新】携帯電話代と自分をみがく費用以外はガマンしなきゃ? サラリーマンのお小遣い事情

2010/06/20 12:21

新生銀行グループの新生フィナンシャル(旧GE Money)が2010年6月8日発表した「サラリーマンの小遣い調査」によると、2010年の男性サラリーマンのこづかいの使い道として欠かせないものの最上位には「昼食代」がついた。ある意味当然の結果といえるが、「趣味の費用」「飲み代」などその他の項目も高い水準を見せており、相対的に「昼食代」が圧迫される事情は昨年から変わりない。しかしその一方で回答率において「携帯電話代」「資格取得のための費用」以外の全項目で前回調査を下回る結果が出ており、削減対象が増加している状況が容易に想像できる(【該当資料発表ページ】)。

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欠かせないモノは「昼食代」
今調査は2010年4月16日から17日までの間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は全員男性で、年齢階層比は20代から50代まで10年区切りで均等割当。年収比は300-500万円がもっとも多く28.4%、次いで500-700万円が26.6%、700-900万円未満が17.9%など。未婚・既婚率は41.3対58.7、同居の子どもの有無は「いる対いない」が45.0対55.0、奥さんの就業状況は専業主婦49.9対共働き50.1(ここのみ母数が既婚者の587人)。なお今調査は1979年からほぼ定点観測的に行われているが、毎年同じ人物を調査しているわけではない。

こづかいの使い道として欠かせない項目を複数回答で尋ねたところ、もっとも多くの回答が得られたのは「昼食代」だった。率にして57.2%。

こづかいの使い道として欠かせないもの(2009-2010年)
こづかいの使い道として欠かせないもの(2009-2010年)

「欠かせない」を選ばなかった場合「無くても良いのか」という解釈ではなく、「優先順位が低くてもかまわない」(オールオアナッシングではなく、割当が低くなる)と見れば、「こづかいの使い道として昼食代が欠かせない」と”回答しなかった”47.1%の存在も納得できる(5割近くが毎回持参弁当というわけではあるまい)。

ともあれ、「昼食代」以外の項目では「こづかい」の内容にふさわしく、プライベートな項目が上位を占めている。「飲み代」が上位についていることは、上司との飲み会を期待している新社会人にとっては(【上司や先輩との飲み会、新社会人は8割が「参加したい!」】)ありがたいお話。ただし「職場の部下への気配り」の割合が9.9%しかないのが気になる。

昨年と比べて分かるお財布事情の変化
また、今回前年と比べる形でグラフを生成した結果、ほぼすべての項目で率が低下していることが分かる。単純に去年から今年の差異を算出したのが次のグラフだが、変移が手に取るように把握できる。

こづかいの使い道として欠かせないもの(2009と2010年の差異)
こづかいの使い道として欠かせないもの(2009と2010年の差異)

・上昇項目は「携帯電話」「資格取得のための費用」のみ
・「昼食代」「趣味の費用」「飲み代」「し好品代」「雑誌・新聞代」の減少が大きい

「欠かせないもの」に挙げられない場合、「減らしても仕方がない」という認識に区分されると考えてよい。サラリーマンのお財布事情として、「携帯電話や自己啓発のための出費は欠かせない」「昼飯は節約しなきゃいけないし、娯楽系は欠かせないとか贅沢言わずに削らなきゃ」という状況が良く分かる。特に「雑誌・新聞代」が大きく減少しているあたり、【週刊誌や雑誌、書籍の支出額をグラフ化してみる(拡大版)…(下)購入世帯率や購入頻度の移り変わり】などで「紙媒体の購入頻度が減少している」結果を間接的ながらも裏付けるものとなっている。

「欠かせないモノ」上位の変化を見てみよう
さて、この「こづかいの使い道として欠かせないもの」について、過去からの推移をながめてみることにする。今継続調査において「使い道」を取り上げ始めたのは2005年から。公開されている項目・範囲にはばらつきがあり、連続した形で確認できるのは上位5項目のみだった。今回はさらに、上記グラフで数少ない上昇項目の一つに挙げられた「携帯電話代」を加え6項目(たまたま「携帯電話代」は第6位のため、結果として上位6項目)でグラフを生成する。

こづかいの使い道として欠かせないもの(2005年-2010年、上位6位のみ)
こづかいの使い道として欠かせないもの(2005年-2010年、上位6位のみ)

「昼食代」以外の4項目は2006-2007年にかけてやや低迷しているが、2008年以降は一様に上昇を見せている。「昼食代」は2008年に落ち込みを見せたが2009年には大幅に回復。しかしながら2010年においては、「携帯電話代」を除き一様に減少している。上位5項目が全部一度に減少する傾向は、2005年以降はじめての出来事。

結果として、サラリーマン側の主観としては

2008年……「昼食代」は個別でも相対的にも割合を減らしている
2009年……「昼食代」は個別では上昇。しかし他の項目も大幅に上昇しており、相対的には割合が減る
2010年……お財布事情が相当厳しく、「携帯電話代」以外は「欠かせない」わけではない、つまり減らしても仕方がないという考えに

という傾向が見えてくる。【マイナス五千円札一枚分の4万0600円・「減った」17.3%「増えた」は6.6%!-2010年のサラリーマンのこづかい事情】にもあるように、こづかいの総額は大きな減少を見せており、このような心境・判断の変化が起きても仕方あるまい。

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