若年層は自発的、高齢層は責任感…世代で異なる社会貢献の動機

2010/06/19 07:55

社会貢献活動[電通(4324)]は2010年6月16日、社会貢献に関する生活者意識調査の結果を発表した。それによると調査母体においては、「他人や社会のために役立つ行動」をしたいと考えた動機でもっとも多くの人が同意を示した選択肢は「困っている人を助けたい」だった。4割強の人が同意を示している。年齢階層別にみると、若年層と高齢層では第二位以降の動機に微妙な差異が生じており、社会貢献に対する思い入れの違いが見えてくる(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は2010年3月に16-55歳の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は非公開、年齢階層比は10代75人・20代170人・30代217人・40代199人・50-55歳124人。

例えば募金やボランティア活動、慈善行為としてのバザーへの出品、さらにはWikipediaのように皆の善意で成立する社会システムへの参加など、他人や社会のために役立つと思われる行動への参加機会はどこにでも存在している。それらの行動をしたいと考えた動機・意識について尋ねたところ、最上位には「困っている人を助けたい」がついた。

↑ 他人や社会のために役立つ行動をした動機・上位五位
↑ 他人や社会のために役立つ行動をした動機・上位五位

次いで「社会のために何か役立ちたい」がつき、トップの「困っている人を助けたい」とあわせ、自発的な意思・積極性が強く働いていることが分かる。一方第三位には「社会人として当然すべき事・正しい事をしたい」という義務感・責任感による行動であることも見て取れる。

これを年齢階層別で見ると、若年層と高齢層とでは異なる傾向が見受けられる。

↑ 他人や社会のために役立つ行動をした動機・上位五位(年齢階層別)
↑ 他人や社会のために役立つ行動をした動機・上位五位(年齢階層別)

「困っている人を助けたい」の50-55歳は例外となるが、全般的な傾向としては「自発的意思は若年層の方が強い」「社会的な責任感・義務感によるものは高齢者の方が強い」という傾向が見えてくる。社会貢献という視点で見た場合、若年層は自然発生的・素朴な「他人への助力」という沸き上がる善意が活動を後押しするの。それに対し高齢者になると、「社会を構成し支える大人として当然のこと」という責任感が活動の強い源になっているように見える。

若年層と高齢層で社会貢献活動への姿勢、視点の違いを感じる事例を見受けることが多々ある。活動を後押しする動機そのものが違う傾向があることが分かれば、そのような事例が生じるのも理解できるというもの。特に高齢者から若年層に対し、社会貢献活動について厳しい意見が寄せられることがあるが、動機そのものの微妙な差異によるズレを理解できれば、むやみやたらと叱責するようなことも無くなるはずだ。

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