種類や味付け、量も重要だけど……お惣菜購入時の最重視ポイントは?

2010/06/21 06:25

このエントリーをはてなブックマークに追加
惣菜値段マイボイスコムは2010年5月27日、お惣菜に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうちお惣菜を買う人において、惣菜購入時にもっとも重視するポイントは「価格」であることが分かった。7割強の人が価格を重視すると答えている。次いで上位回答としては「種類」「味付け・調味料」の順で続いている(【発表リリース】)。


スポンサードリンク


今調査は2010年5月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3052人。男女比は46対54、年齢階層比は10代2%・20代12%・30代32%・40代32%・50歳以上22%。

調査母体のうちお惣菜を購入する人は92.7%。特におにぎりやお弁当、調理パンなどが好まれている。

↑ あなたがふだん「購入して食べる」お惣菜類には、どのようなものがありますか(複数回答可)
↑ あなたがふだん「購入して食べる」お惣菜類には、どのようなものがありますか(複数回答可)(再録)

それではそれらお惣菜を選択する際に、購入者はどんな点を重視しているのだろうか。複数回答で聞いたところ、もっとも多くの人が「重視している」と答えたのは「価格」だった。76.8%だから四人に三人以上が「惣菜購入時には価格を重視する」としている。惣菜は多種多様なものが揃えられているが、やはり割高感を覚えるものも少なくないため、つい価格に目が留まってしまう、という実体験を頭に思い浮かべれば納得もいくというもの。

↑ あなたがお惣菜を購入するときに重視する点は(購入者限定、複数回答可)
↑ あなたがお惣菜を購入するときに重視する点は(購入者限定、複数回答可)

惣菜他に、不景気感も「価格」を重視させる要因となっているのは言うまでも無い。また順位はやや下がるが「値引きされていること」が2割近くの回答を得ているのも、似たような理由によるところと考えてよかろう。

第二位には「お惣菜の種類」。比率は「価格」からグンと落ちるが、それでも5割強の人は「お惣菜の種類」を重視すると答えている。スーパーやコンビニの総菜売り場が一定以上の広い面積を持ち、いつもお惣菜が途切れることなく置かれているのも、この点を考慮してのものだろう。ずらりと惣菜が並ぶのを目の前にすると、見ているだけでも楽しくなるし、ついつい色々なものを手にしてしまうものだ。

第三位にようやく惣菜の中身的要素である「味付け・調味料」が入る。いくら安くて種類が豊富でも、楽しい食事のモチベーションを下げるような味わいでは、興ざめしてしまうもの。

興味深いのは第四位の「量」。分量・重量あたりの単価の高安を考えれば、あるいは大食漢ならば「量は多いに越したことは無い」が、ここでは「適量」という意味合いとして考えた方が良い。賞味期限を考慮すれば「食べきり」できる量が望まれるわけで、特に一人暮らしの人にとって「一度の食事で食べられる、残して無駄にすることのない量」のパッケージがニーズとして高いことになる。惣菜とは少々かけ離れるが、お弁当に入れておくだけで常温解凍できる冷凍食品において、「一食分」に切り分けて食せる惣菜シリーズが人気なのも、この「食べきり」ニーズを反映したものと考えれば、色々と納得がいく。



「価格」がトップについたことに違いは無いが、もちろん「安かろうまずかろう」が求められているわけではない。天秤にかけた場合、「価格」の方に傾くに過ぎない。当然、種類が豊富で味や調味料、量も適切、鮮度もよいことが求められている。コンビニやスーパーで総菜コーナーに目をやると、毎日のように新しい惣菜が登場しているが、お店側としては今件のような、消費者側のニーズを考えた商品開発に励んでほしいものだ。


スポンサードリンク


関連記事


このエントリーをはてなブックマークに追加
▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー|Twitter|FacebookPage|Mail|RSS