国内のタバコ販売本数
2010/06/15 05:10


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データの取得元は【日本たばこ協会の統計データページ】。ここの左下にある「年度別販売実績」を元に、まずは販売本数の推移をグラフ化する。データには販売額も用意されているが、産業規模やタバコの単価云々は今件ではスポットライトを当てる必要がないので省略。

↑ 年度別タバコ販売実績(数量、億本)
少なくともデータが収録されている期間においては、国産タバコの販売本数は漸減。1998年度あたりから減少スピードがやや加速しているように見える。一方で輸入タバコは絶対数こそ国産タバコに叶わないものの微増傾向にあり、これが2005年度あたりまで続く。しかし輸入タバコも最近では減少しつつある……というのが大まかの流れ。
これらの動向が良く分かるのが、次の前年比グラフ。ある程度の起伏を折り込みつつ、国産タバコはコンスタントに減少、輸入タバコは増加・2006年度から国産タバコ同様に減少へと転じたのが確認できる。

↑ 年度別タバコ販売実績(数量、前年比)
最後に、国産・輸入タバコの販売本数比率。絶対販売本数のグラフで、国産と輸入の両折れ線グラフが近付いていることを見れば、比率に大きな変移が生じているのは容易に想像ができる。なお輸出タバコが2005年度に大きく跳ね上がっているが、原因は不明。何か流行りの銘柄でもあったのだろうか。

↑ 国内販売タバコにおける国産・輸入比率(本数比)
この20年近くの間に、国産タバコの販売本数比率は20ポイント近く減少してしまった。ただし輸出タバコも販売本数を減らしはじめた2006年以降は比率もほぼ横ばいを見せており、今後このバランスが維持されるものと推測できる。
【JTが2010年6月8日に提示したリリース】にもあるように、東京都限定で今年5月中旬から発売されている、火も使わず煙も出ない無煙たばこ「ゼロスタイル・ミント」が爆発的な売れ行きを見せている(【ゼロスタイル・ミントの販売時点のリリース】)。一部報道によれば現時点で1か月あたりの販売数は65万パック。来年発表される2010年度データでは、この「ゼロスタイル・ミント」の販売数も反映されるのだろう。タバコ全体の販売本数にどのような影響を与えるのか、今の時点では販売実績は全体から見れば「誤差」のレベルでしかないが、気になるところではある。
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