携帯電話普及で不要となった電話ボックスが歩んだ第二の人生とは

2010/06/07 12:00

電話ボックス日本では細い支柱で骨組みが創られたガラス張りの電話ボックスが主流だが、イギリスでは赤い色のちょっとオシャレな公衆電話ボックスが主に使われている。これはイギリスの名門建築家一族の一人、ジャイルズ・ギルバート・スコット(Giles Gilbert Scott)卿の設計によるもので、卿は他にも火力発電所などを設計している。その電話ボックスも日本同様、携帯電話の普及でニーズが減少し、コスト面から多くが撤去されつつある。しかしその愛らしい姿をおもんばかり、自治体や住民が電話ボックスを買い取り、回線がつながる電話ボックスとして、あるいはその造形を利用した何か新しいものとして第二の人生を歩ませる選択肢が用意されている。【The Presurfer】で紹介されていたのは、その「第二の人生」を歩んでいる電話ボックスの一つ。中に書籍を収め、公営の図書館にしてしまったのだという。

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↑ 電話ボックスを利用した、小さな図書館
↑ 電話ボックスを利用した、小さな図書館

イギリスのSomersetにある人口800人ほどの小さな村Westbury-sub-Mendipでは、電話ボックスを1つあたり1ポンド(132円)で元の持ち主であるBT社から買い取り、棚を設けて公営の図書館として利用することになった。収納数は約100冊。本以外にDVDやCDも収められている。

小さな図書館仕組みとしては日本の駅構内などにあるミニ図書館と同じようなもの。公的機関が書籍などを用意するのではなく、「読みたい人はこのミニ図書館から本を借り受ける」「読み終えた本で自分が要らないものはこのミニ図書館に寄贈する」というスタイルを採用している。要は間接的な物々交換所・リサイクルセンターのようなものだ。写真のような行列が年中起きているかどうかは不明だが、村人たちの憩いの場になっていることだけは間違いあるまい。

なおBT社から自治体に払い下げられた電話ボックスは今回の「ミニ図書館」以外に、芸術施設やシャワー、そして公共トイレなどに姿を変えたとのこと。

日本の電話ボックスも単に撤去するだけでなく、今件のような選択肢を用意しても良かったのかな、という感はある。同じようなミニ図書館以外に、例えば野菜の直売り販売所など、使い道は色々あると思われるのだが。

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