そばを通るだけでセレブ気分になれるカメラの広告

2010/06/09 06:40

セレブ気分カメラの広告というとこれまでに【撮影シーンが頭にすぐさま浮かぶ水中カメラの広告・三者三様】【タクシーの揺れを逆に利用したデジカメの広告】などユニークなものをいくつも紹介した。今回のもその類で、対象となるカメラはニコンの一眼レフデジタルカメラ『D700』。『レンズ一体型』だと実に30万円近くもする、プロのカメラマンが扱っても何の遜色も無い高性能のデジカメの宣伝を、ちょっと面白い視点から行ったものだ([Justin Timberlake])。

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↑ なんかちょっぴりセレブな気分を体感
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これは韓国・ソウルの地下鉄駅で展開されたニコンのD700の広告。通路に赤いじゅうたんを敷き詰め、壁には通路側に向けてシャッターを切る無数のカメラマン・報道陣たちの姿。まばゆいばかりのフラッシュの光にさらされ、足元のじゅうたんを踏み歩いていると、まるでアカデミー賞会場に向かうセレブたちのような気分を味わえる。もちろん視線は報道陣の方を向き、彼らが使っているカメラと、右端にある「D700」というカメラ名に目が留まるという次第。

地下鉄の側壁広告は多種多様なものが用意されているため、ちょっと目立つくらいの絵柄では注目されないどころか、「常日頃から素通りしている広告」の一つに位置付けられてしまう。自分が使っている地下鉄や一般の鉄道駅の看板で、どんな看板があったのかはっきり覚えているものがほとんどないことを思い返せば、容易に理解はできるはず。目を留めさせ、注目を集め、覚えてもらうには、単にびっくりさせるだけでなく(それではマイナスのイメージが刻まれてしまう)、見ている人本人が広告に取り込まれ、出来れば良い感想を抱かせてくれるものが望ましい。

その点ではこの広告は、「多くの人に注目される」「見ている人自身が広告に取り込まれている・参加している」「ちょっと気恥ずかしい感はあるが、決して悪い気分にはさせない」という点で、非常に優れている。赤じゅうたんも最初は「なんでこんなじゅうたんが?」と思うかもしれないが、この側壁広告の場所にたどりついた時点で「なるほど!」と驚きを与える材料となる。

問題なのはこれらの仕掛けが「デジカメD700」の知名度アップにはやや結びつきにくいところ。カメラマンの集団の横にもう一枚、一人のカメラマンを拡大したパネルを用意し、さらに「彼が使っているのもD700です」のようなコピーをつけ、そのカメラマンが持っているのがD700だとはっきり分かるような表現があれば、覚えやすいかな……というのは素人考えだろうか。

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