下げ幅はやや縮小したが降雪もネガティブに…2010年4月度チェーンストアの売上高、マイナス4.9%

2010/05/25 05:03

【日本チェーンストア協会】は2010年5月24日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2010年4月度における販売統計速報を発表した。それによると2010年4月は雇用・所得環境の悪化継続、節約志向の高まり、さらには雨が多く降雪すら見受けられるなどの天候不順を受けて、総販売額は前年同月比で17か月連続して下回る-4.9%(店舗調整後)という結果となった(【発表リリース】)。

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今調査結果は協会加入の62社・7877店舗に対して行われている。店舗数は先月比で115店舗減、前年同月比で212店舗減。売り場面積は前年同月比100.6%と0.6%ほど増えている。今月も、店舗数が先月比・前年同月比共にマイナスの結果となっており、企業数も減っている。業界レベルでリストラクチャリング・集約化が継続している雰囲気だ。また前年同月比で店舗数が減少しているにも関わらず、売り場面積がわずかだが増加している状況から、規模の拡大統合化(あるいは小規模店舗の閉鎖)を昨今の難局解決打開策と見ているのが推測される。いわゆる「スケールメリットによる事態打開」を模索しているということだ(あるいは単に、中小の店舗が淘汰された可能性も否定できないが)。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前のと比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……1兆0093億0507万円
・食料品部門……構成比:61.6%(前年同月比95.5%、▲4.5%)
・衣料品部門……構成比:10.3%(前年同月比92.1%、▲7.9%)
・住関品部門……構成比:21.7%(前年同月比95.8%、▲4.2%)
・サービス部門…構成比:0.4%(前年同月比98.0%、▲2.0%)
・その他…………構成比:6.0%(前年同月比94.4%、▲5.6%)

雨多く寒さは継続
消費者のお財布は
冬将軍が居座り。
食料品部門も
思わしくない
4月は冒頭でも一部触れたように、3月に続いて可処分所得の減少や雇用情勢の悪化など、相変わらず生活防衛意識を刺激する経済情勢が継続しており、全般的な売り上げは決して良く無かった。さらに雨の日が多いだけでなく4月17日には降雪が観測されるなどの天候不順もマイナスに作用し、売上高は前年同月比でマイナスを見せることとなった。特に強い寒気のため、衣料品において初夏物商品の動きが鈍かったのが痛手となった(ジャケットなどの羽織モノはそれなりによく動いたが)。エコポイント効果による薄型テレビやDVDレコーダーは堅調なものの、いわゆる「白モノ」は不調。

4月は年度の変わりめ、新しい年度を迎える初月でもあり、消費者の気分も一新し財布のヒモも緩みがちのはずではあるが、先月同様に「前年同月比のワナ」(昨年同月が良すぎるとマイナスが出やすく、悪過ぎるとプラスが出やすくなる)すら起きず、再び大きなマイナスを見せる結果となった。先月よりは多少状況はマシなものの、すべての項目でマイナス値であることに違いは無く、事態は相当悪化・継続状態にある。【行先はショッピングセンターやモール、そしてオンラインへ…百貨店購入を止めた人たちの行先】【「百貨店で買わなくなったもの」トップは婦人服・紳士服】などでも触れているように、デパートなどの大型店舗を構える総合小売店は、時代から進化を強要されている真っ最中といえる。

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