定年男性はテレビ漬け…男性シニア層のテレビ利用率をグラフ化してみる

2010/05/24 19:35

シニアなパソコンライフメディア環境研究所は2010年4月21日、定年退職後の男性(60代男性)の生活パターンとメディアとの接触傾向に関する調査結果「60代男性:メディア&生活時間帯調査」の抜粋版を発表した。それによると調査母体においては、テレビの視聴頻度は極めて高く、最大で6割近くの時間帯すら存在することが分かった。視聴頻度が高いのは朝食・昼食時と、夕食から就寝にかけての時間帯で、特に夕食後のリラックスタイムは3-4時間もの長い間、5割前後の視聴率を維持していることが確認できる(【発表リリース】)。

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今調査は2010年1月28日から2月3日にかけて首都圏の60-69歳の男性に対して郵送による日記調査方式で行われたもので、有効回答数は433人分(有効回収率66.3%)。フルタイム勤務者は44.8%・時間勤務者7.6%・日短勤務13.6%・その他8.0%・無職27.9%。69歳に限っても無職は47.8%で、何らかの形で就労している人が52.2%に及んでいる。

今リリースでは調査母体が各主要メディアに接した・利用した頻度を30分おきのグラフ(データ取得は10分単位のため、実際の動向とは多少のずれが生じている)で、平日・土曜日・日曜の3パターンにて掲載している。計測値はさらに就労形態別のものを収録。概要的には平日と土日の差異はあまり見受けられないので、今回は平日における4大メディア、すなわち「テレビ」「ラジオ」「新聞」「雑誌」のうち、もっとも市場規模の大きい「テレビ」を利用した頻度のグラフを再構築する。男性シニア層がどの程度の割合でテレビを利用しているか、一つの指針となるはず。

テレビについては全テレビ局総計と、BS/CSに限定した2つのデータが用意されている。そこでそれぞれについてグラフ化する。

↑ テレビ視聴(平日)
↑ テレビ視聴(平日)

↑ テレビ視聴(BS/CS、平日)
↑ テレビ視聴(BS/CS、平日)

まずはテレビ全体の視聴のグラフにおける縦軸に注目。一区切りが10%。今調査結果を用いた他のグラフと比較して、数字がケタ違いに大きいことが分かる。つまりそれだけ多くの男性シニア層にテレビは視聴されているわけだ。

男性シニア層の
テレビ視聴スタイル
・ご飯時
・夕食は食事タイムから
 就寝前まで点けっぱなし
また、視聴時間帯の分布を見ると、朝ごはん・昼ごはん・夕ご飯とその後のリラックスタイムに視聴頻度が増加する傾向にあるのが分かる。特に夕ご飯後は減少せずに3-4時間ほど高い水準を維持していることから、「夕食を食べながらテレビを観て、そのままゴールデンタイムは視聴しっぱなし」の利用スタイルを取っている人が多数に及んでいることが見て取れる(その割合、実に約6割)。

一方、BS/CSは一般テレビと比べると視聴頻度は低い。また夕食後のゴールデンタイムにやや値が増えることから、就寝前のリラックスタイムに「面白そうな番組を見つけて」観ていることが想像できる。



【「新聞って信頼できるよね」「正確だよね」はそれぞれ6割、ただし若者と高齢者の間には大きなギャップも】【新聞記事や特集7割・テレビ番組8割……シニア層の情報源、テレビや新聞が圧倒的】にもあるように、一般的にシニア層のテレビや新聞に対する傾注度・信頼度は並々ならぬものがある。その上今件データのように、視聴頻度が極めて高いとなれば、それはまるで洗脳の如くテレビの内容に盲信してしまうのも不思議ではない。

テレビへの熱意の強さは、以前【60代が区分線!? 年齢階層別インターネット利用率をグラフ化してみる】でも解説したように、一人ひとりの人生の総経験時間における旧メディアが占める時間の割合によるところが大きいといえる。

↑ 新世代メディアの展開を10年と仮定した時の、各年齢における「自分の人生全体における新世代メディアとの接触年数」(概念図)(再録)
↑ 新世代メディアの展開を10年と仮定した時の、各年齢における「自分の人生全体における新世代メディアとの接触年数」(概念図)(再録)

他に、「これから新しいメディアのことを覚えるのは面倒、大変、記憶力が追い付かない」「現状のスタイルで不都合は感じないから、わざわざ苦労する必要は無い」「視力などの衰えで操作が大変」などの理由もある。メディアにおける世代間の格差・断絶は情報の差異を生じさせ、社会生活一般においても大きなギャップを生みだすことになりかねない。「旧に服せよ」が不可能である以上、何らかの手立てを講じることで、新しいメディアにも親しんで欲しいものだ。

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