【更新】2010年4月度コンビニ売上高は3.7%のマイナス・天候不順と客単価減少が主要因か

2010/05/22 07:00

日本フランチャイズチェーン協会は2010年5月21日、2010年4月度におけるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると4月は前線を伴った低気圧がひんぱんに日本に訪れたこともあり、日照時間が減少。その影響を受けてか来店客数が少なくなった。また客単価の減少も止まらず、これらの要因が売上を押し下げ、既存店ベースの売上高は前年同月比-3.7%となった([発表リリース、PDF])。

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今調査の概要については、過去の記事のまとめページ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明をしているので、そちらでチェックしてほしい。

各データについて前年同月比は次のようになる。

●店舗売上高:既存店は11か月連続のマイナス、全店は10か月連続のマイナス
・全店ベース……-1.4%
・既存店ベース…-3.7%

●店舗数(前年同月比)
・+1.9%

●来店客数:既存店は10か月連続のマイナス、全店は4か月ぶりのマイナス。
・全店ベース……-0.5%
・既存店ベース…-1.8%

●平均客単価:既存店は17か月連続マイナス、全店も17か月連続マイナス
・全店ベース……-1.0%(569.1円)
・既存店ベース…-1.9%(562.9円)

●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……-2.6%
・加工食品……-4.5%
・非食品………+0.5%
・サービス……+13.3%
・合計…………-1.4%

※既存店……1年以上営業中の店舗

4月は冒頭でも触れたように低気圧や前線の影響を受け、多雨で日照時間も少なめ(【やっぱり今年は晴れの日が少ない!? 日照時間をグラフ化してみる】にもあるように気象データでもそれが裏付けられている)。悪天候は客足を遠のかせ、売上を下げる大きな要因となった。ただし先月同様、客数以上に客単価の減少ぶりは大きく、また客単価の減少は1年を超えて続いていること(例えば「タスポ特需」のような特異な動きをした時期の翌年の場合、前年同月の反動の可能性もある)を合わせて考えると、天候不順問題以上に、「一人ひとりのお客の消費性向に鈍化が見られる点」が、売上を落ち込ませる大きな要因といえる。

「タスポ特需」は終了。
今はその反動期間中。
天候や日取りによる影響以上に、
客単価の減少が
売り上げを減退させる。
この数か月、客単価の減少については言及しているが、不景気感から消費者の価格選択眼は鋭いモノとなり、個々の商品単価では安いものでないと受け入れられにくい雰囲気がある(商品単価だけで考えれば「コンビニで買わずにスーパーやディスカウントストアへ」というお客の流れも考えられる)。さらに商品そのものの購入個数が減っている感も否めない。

現時点ではコンビニ以外の各種経済指標はいわゆる「前年同月比のトリック」でやや復調しているようにも見えるが、具体的に景気の悪さを改善するような手立てが打たれているわけではない。口蹄疫の問題や近隣諸国の軍事的緊張の高まり、欧州の金融問題など国内外で不安定要素が強まる中、生活に密着する立ち位置を確保しているコンビニの売り上げ動向に対しては、これまで以上に留意する必要があろう。

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