【更新】平均購入額は1.85倍・雑誌活性化のカギは「ハマる雑誌」を創ること!?

2010/05/23 08:03

雑誌購読ORIMOは2010年5月19日、雑誌に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、マンガを除いた雑誌に対する1か月の平均費用は842円であることが分かった。0円との回答者も2割に達している。一方で「はまっている雑誌がある」人に限ると費用は1265円までに跳ね上がる。この額は「はまっている雑誌は無い」人の1.85倍に相当しており、雑誌不況打開のためには「読者がハマる雑誌を提供できるか否か」が一つのポイントであるように見える([発表リリース、PDF])。

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今調査は2010年4月18日から27日にかけてモバイル端末を利用したインターネット経由で行われたもので、有効回答数は800人。男女比は1対1で、年齢階層比は20代241人・30代291人・40代184人・50代84人。

雑誌の購入額については以前【1か月の購入金額は155円!? 週刊誌や雑誌、書籍の支出額をグラフ化してみる】【週刊誌や雑誌、書籍の支出額をグラフ化してみる(拡大版)…(上)世帯や一人あたりの金額推移】などで別調査機関の結果を記事にしているが、お世辞にも良い状況とはいえない。今調査でも「0円」、つまり雑誌は買っていない人が2割に達しているのをはじめ、購入金額が低めの人が多く、平均では842円という結果が出ている。

↑ 1か月のうちに読む雑誌(マンガ以外)にかける費用
↑ 1か月のうちに読む雑誌(マンガ以外)にかける費用

ある意味当然、ある意味興味深いのは、はまっている雑誌のある無しで大きく購入傾向が異なること。「はまっている雑誌がある」のに「0円」というおかしな回答もあるが(兄弟に買ってもらっているか、図書館や仕事場で読むのだろうか?)、はまる雑誌がある人は4人に1人が毎月2000円以上出費しているのに対し、ない人は同じく4人に1人が「まったく雑誌には出費しない」と答えている。まるで区分の上下が逆転しているかのような結果だ。

これを加重平均で計算すると、「はまっている雑誌」のある無しでは、冒頭でも触れたように平均額には1.85倍もの差が生じる。

↑ 1か月のうちに読む雑誌(マンガ以外)にかける費用加重平均(円/月)
↑ 1か月のうちに読む雑誌(マンガ以外)にかける費用加重平均(円/月)

元資料にもあるように、雑誌の売れ行きをかさ上げするためには、「ハマる雑誌を創ること」、言い換えれば「いかにリピーターを取り込むか」がポイントとなることは間違いない。さらに視点を変えれば、「インターネットやケータイ経由の読書、情報収集で満足している層にも『雑誌で見るのもいいネ』と思わせるような魅力を、紙媒体で提案する努力が雑誌側に求められている」ことになる。

これはインターネットや携帯電話のような強力なライバルがいなかった時代と比べれば、きわめて難しく、努力と知恵が求められる事業に他ならない。だがそれが出来なければ、今後さらに厳しい状況に追い込まれることは容易に想像ができよう。

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