【更新】平均雑誌購読数は1.64冊、「読む数減ったね」は4-5割

2010/05/21 12:00

雑誌購読ORIMOは2010年5月19日、雑誌に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、マンガを除いた雑誌の平均購読冊数は月あたり1.64冊であることが分かった。まったく読まない人は全年齢階層で2割近くに登り、「1冊未満」も合わせると4割前後に達する。また、3-4年前と比べた雑誌の購読数の変化を尋ねたところ、4-5割が「減った」と答えていた。若年層はやや「増えた」人も多いが、50代になると3.6%しか確認できない([発表リリース、PDF])。

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今調査は2010年4月18日から27日にかけてモバイル端末を利用したインターネット経由で行われたもので、有効回答数は800人。男女比は1対1で、年齢階層比は20代241人・30代291人・40代184人・50代84人。

調査母体に対して1か月にどのくらい雑誌(マンガを除く)を読むかについて尋ねたところ、全体では18.0%が「読まない」・24.3%が「1冊未満」となり、合わせて42.3%が「ほとんど読まない」域にあることが分かった。

↑ 1か月で読む雑誌(マンガ以外)の冊数
↑ 1か月で読む雑誌(マンガ以外)の冊数

雑誌の購読数・率については以前【週刊誌や雑誌、書籍の支出額をグラフ化してみる(拡大版)…(下)購入世帯率や購入頻度の移り変わり】【ひと月に「雑誌も書籍も読む数ゼロ」その割合は5人に2人も】などで別調査機関の結果を記事にしているが、やはり「ほとんど読まない」層は4-5割という結果が出ている。「半数近くは雑誌をほとんど読まない」という数字の確かさが、改めて実証されたことになる。

年齢階層別にみると「ほとんど読まない層」は40代でやや減るものの全体的には4割台で変わらない一方、「多購読数層」は40代までは経年と共に増え、50代で一気に減る傾向がある。これも他の調査機関の結果とほぼ同じで、この変化は40代までは知的探求意欲の高まり、50代に入ると視力の衰えなどに起因するものと推定される。

年齢階層別の雑誌購読意欲の変化は次のグラフでよく分かる。加重平均で計算したものだが、40代は2冊/月近くまで上昇するのに、50代になると突然20代よりも少ない値にまで落ちてしまう。

↑ 1か月で読む雑誌(マンガ以外)の冊数加重平均(冊/月)
↑ 1か月で読む雑誌(マンガ以外)の冊数加重平均(冊/月)

最初のグラフを見れば分かるように、50代で読まない層が急増するわけではないので、目の疲れなどから読む冊数を減らしているというのが実情だろう。

それでは販売・出荷冊数では明確な状況として表れている「雑誌離れ」についてはどうだろうか。3-4年前と比較した購読冊数の変化を聞いたところ、全体では44.1%が「減った」、対して「増えた」は12.1%に過ぎず、やはり減る傾向が強いことが分かる。

↑ 1か月で読む雑誌(マンガ以外)の冊数の変化(3-4年前と比べて)
↑ 1か月で読む雑誌(マンガ以外)の冊数の変化(3-4年前と比べて)

興味深いのは年齢階層別で若干の傾向相違が見られること。大雑把にいえば

・「増えた」は若年層ほど多く、経年と共に減少
・「減った」は20代はやや少なめ、それ以降はほぼ一定

という傾向が見られる。20代は「3-4年前はまだ学生で、社会の中における立ち位置が変わって、雑誌に良く目を通すようになった」「身の周りの変化に対応するため、情報収集手段として雑誌を購入した」などのパターンがあるのと、「(学生時と比べて)金銭的な余裕が出来るので雑誌も買えるようになった」のが「増えた」層の理由と想像できる。

30代以降の「増えた」層の減少傾向は、単に視力や時間的余裕の問題、雑誌に掲載されているような事柄への関心が薄れた(専門誌ではなく大衆紙などを読んでいた場合)のが理由だろうか。



今件はインターネット、しかも携帯電話を使った調査結果ではあるが、総務省統計局の調査結果と大きな差異はない。データの片寄り具合はほとんど考慮せず、世間一般の動向とほぼ同じと考えて良い。今回の項目を総括する際に、最近よく使われる「-の-離れ」を流用すれば、「世間全般の雑誌離れ」・とりわけ「中堅・高齢者の雑誌離れ」という表現が当てはまることになろう。

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