「応募したいからいつもより多めに買ってます」は26.8%

2010/05/21 05:20

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大量購入マイボイスコムは2010年4月26日、プレゼントやキャンペーンに関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち、過去一年間にプレゼントなどへ応募した経験がある人において、「応募するために該当商品の購入する量や回数が増えた」人は26.8%に達していたことが分かった。一方で「特にあてはまるものはない(≒これまで通り普通の購入ペース)」な人は6割近くおり、プレゼントやキャンペーンの実施が商品の購買意欲を一様に高めるとは限らない結果となっている(【発表リリース】)。


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今調査は2010年4月1日から5日にかけてインターネット経由でおこなわれたもので、有効回答数は1万3710人。男女比は46対54。年齢階層比は10代1%・20代13%・30代33%・40代31%・50歳以上22%。

調査時点において直近一年間で、商品やサービスのプレゼント・キャンペーンに応募をした人は68.3%。「10回以上」が22.8%もおり、調査母体はプレゼントなどへの応募を好む傾向があるようだ。元々インターネット経由の調査に参加する性質から考えれば、当然の話かもしれない。

↑ あなたは直近1年間で何回くらい、商品やサービスのプレゼント・キャンペーンに応募をしましたか(ネットモニター会員の登録キャンペーンなどは除く)
↑ あなたは直近1年間で何回くらい、商品やサービスのプレゼント・キャンペーンに応募をしましたか(ネットモニター会員の登録キャンペーンなどは除く)

そこでこの68.3%に、実際にプレゼントやキャンペーンを応募するにあたって、該当商品の購入において何かこれまでと変わったことがあったかどうか、選択肢の中から選んでもらったところ、「購入する量や回数が増えた」という人が26.8%確認できた。プレゼントには「応募券5枚1口で応募できます」「1本で1コード、3コードの入力で1回抽選です」などのようなパターンもよく見受けられ、その応募のためにいつもより購入量が増えてしまうのは良く理解できる。

↑ プレゼントやキャンペーンの応募にあたって、次のような事はありましたか。あてはまるものをお選びください(複数回答、応募者限定)
↑ プレゼントやキャンペーンの応募にあたって、次のような事はありましたか。あてはまるものをお選びください(複数回答、応募者限定)

購入する量や回数が増せば、当然「多くの金額を使った」ことにもなるため、トップと第二位の回答はほぼ意味を同じくしていると考えて良い。むしろ注目すべきは第四位の「いつも利用しているのとは別のブランドに変えた」・第五位の「普段はあまり興味の無い商品を買った」。プレゼントやキャンペーンの実施が、新たな(あるいはライバルを打ち負かしての)購買意欲につながっている、さらには未体験の消費者に商品を体験してもらう機会をもたらすことを意味している。それぞれ10.4%・8.8%がそのような経験をしたことがあるのなら、かなり効果は出ていると評してもよい。

一方で「特に当てはまるものはない」、言い換えれば「プレゼントやキャンペーンを実施しても、その商品の購入パターンは日常と変わりない」人は6割近くに登っている。これはプレゼントの対象や応募方法によって変化が生じるが、平均すると大体このくらいだ、という参考値として役に立つ。

例えば何らかのキャンペーンやプレゼントを考察する際、フェルミ推定の前提として使えるかもしれない。


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