主要テレビ局の年間視聴率をグラフ化してみる

2010/05/17 07:17

先に掲載した【主要テレビ局銘柄の直近決算をグラフ化してみる(2010年3月期)】でグラフなどを作成する過程で、キー局の決算短信に一通り目を通した。その際、記事の中で言及した「特異事例」を補完する資料を短信・同補足資料で見つけたり、記事掲載後に読者からの指摘で「なるほど」と再認識できる素材もあった。それらデータのうち今回は、主要テレビ局の年間視聴率をグラフ化してみることにした。各局の主力販売商品であるテレビCM枠の価値を裏付ける視聴率は、各局でどのような違いを見せているのだろうか。

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視聴率については以前【「テレビをつけている時間」と「視聴時間」、「視聴率」を考え直してみる】で詳しく解説したが、日本では現在ビデオリサーチ社のみが計測を行っている。各局の短信に掲載されているデータもビデオリサーチ社提供のため、数字は基本的に同じ。まずは該当期における年間視聴率をグラフ化したのが次の図。取得元のTBSの素材ではNHKのデータも含まれているので、それも合わせて掲載する。

↑ 2010年3月期視聴率(2009/3/30-2010/3/28、週ベース、ビデオリサーチ)
↑ 2010年3月期視聴率(2009/3/30-2010/3/28、週ベース、ビデオリサーチ)

テレビ東京は在京キー局とはいえ、他局と比べて放送エリアの問題もあり、視聴率が低めなのはある程度仕方のないところ。それを除いて考えれば、TBSが主要局では視聴率が一番低迷していることになる。いわゆるゴールデンタイム・プライムタイム双方で10%を切っているのは(テレビ東京以外では)TBSのみ。

ゴールデンタイムに限ればNHKがフジテレビ・日テレに次いで第三位の座についている。【最近のテレビ番組高視聴率トップテンを表組化してみる】で解説した「番組の質の違い」が表れているともいえる。

視聴率の変移を前年比で表すと次のようになる。なお取得元では前年比についてはNHKの値が掲載されていなかったので、グラフは在京キー局5局のみ。

↑ 2010年3月期視聴率前年比(2009/3/30-2010/3/28、週ベース、ビデオリサーチ、除NHK)
↑ 2010年3月期視聴率前年比(2009/3/30-2010/3/28、週ベース、ビデオリサーチ、除NHK)

日テレがわずかながらプラスなのは、経費削減を猛烈に断行したことと合わせて考えれば、賛美すべきレベルといえる。一方でテレビ朝日・テレビ東京はやや落ちているが、これは全体的なテレビ離れの範ちゅう、誤差レベルと見てよいだろう。

問題なのはTBSで、他局と比べて大きく落ち込んでいる。期中でも何度となく「主要番組の視聴率一ケタ台」などのニュースが伝えられたが、全体的な値としてもTBSの視聴率が大きく落ち込んでいるのが分かる。そしてTBSのテレビ放送事業が赤字状態なのは、この視聴率低迷が大きな要因であることは疑う余地も無い。

この視聴率の変化動向が、次期(現在進行期)のテレビ放送事業にどのような影響を及ぼすのか、気になるところだ。

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