世界各国の金(きん)保有量をグラフ化してみる(2010年5月版)

2010/05/16 07:00

金(Gold)以前【世界各国の金(きん)保有量をグラフ化してみる】でCNBC.comで多種多様なデータを紹介する【Slideshows】のコーナーの【世界有数の金保有国達(The World's Biggest Gold Reserves)】を元に、主要国の金(きん、Gold)保有量をグラフ化した。そのデータが最新版のものに差し替えられたのが先日確認できたため、今回はその更新データでグラフを再構成することにした。欧州の金融不安の高まりを受けて先日から金価格がさらに上昇を続けている昨今、その動向は気になるところでもあり、興味深い内容といえる。

スポンサードリンク


説明によると今データは【the World Gold Council】の月次データなどを元にしたもので、記事の投稿そのものは2010年5月12日。保有「量」については現時点とさほど変わりはないと考えて良い。

元資料は金の保有量別に上位15位の国・組織についてスライドショーにて説明しているので、まずは保有量そのものをグラフ化する。

↑ 世界の金保有量(2010年5月)
↑ 世界の金保有量(2010年5月)

アメリカ合衆国の金保有量の膨大さがあらためて理解できると共に、ドイツやイタリアなどヨーロッパ諸国が金を大量に確保しているのが見て取れる。これは元々ヨーロッパにおける金や銀などの貴金属に対する価値観が影響していると考えて良い。財政危機にあるとされるイタリアも、意外に多くの金を保有しているのが分かる。また、日本は843.3トンと世界では8番目(IMFもカウント)。前の記事でも触れたが、もう少し多くてもいいのではないかと思うのは当方だけではないはずだ(今から買い上がるのは少々勇気を必要とするが)。

さて元資料では保有量以外に時価総額も掲載されている。前回掲載時には外貨準備高(外貨建て資産)に対する金の割合もあったのだが、今回はそれが省略されていた。外務省の【主要経済指標(PDF)】を元に独自に算出してもよいのだが、一部の国のデータが無いし、計測時期も微妙に異なるので今回はパス。

代わりに今回は、前回からのデータ更新に伴い、両時期双方で掲載された国など(幸いにも今回は全諸国・団体が該当)における変化量・変化率を算出。これをグラフ化した。

↑ 世界の金保有量(変化量、2009年9月→2010年5月、トン)
↑ 世界の金保有量(変化量、2009年9月→2010年5月、トン)

↑ 世界の金保有量(変化率、2009年9月→2010年5月)
↑ 世界の金保有量(変化率、2009年9月→2010年5月)

ロシアの増加量が比較的多いが、少なからずは自国内の算出分も含まれていると思われる。それより目立つのはインドの増加量。この8か月の間に200トン強・実に60%近くも保有量を増加させている。これは同時に減少しているIMFの値を見れば分かるように、2009年11月にインドが200トン分をIMFから買ったことが主要因(69億ドル也)。「仮に」もう一度同じ規模のお買い上げがあれば、インドの金保有額はオランダやロシアを抜き、日本とほとんど相並ぶことになる。

金価格は前回記事執筆時よりさらに値を上げている。これは相対的に主要国の通貨価値の目減りを懸念してのものと思われる。また、通貨・財政危機が投資家や国レベルでの不安感をかきたて、金に対する需要をさらに高めているのも少なからぬ要因といえる。

金価格そのものの変動と共に、主要国の保有量の変化についても、注意深く見守っていきたいところだ。

スポンサードリンク


関連記事



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2018 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー