スマートフォン、買った理由は「PCサイトを見たい」「色んなアプリを使いたい」。では利用しない理由は……!?

2010/05/10 06:31

スマートフォンiMiリサーチバンクは2010年5月6日、いわゆる「スマートフォン」に関する調査結果を発表した。それによると調査母体において現在スマートフォンを利用している人の56.3%の人が「PCのウェブサイトを閲覧したいから」を利用理由としていることが分かった。次いで「様々なアプリケーションを利用したい」など複数の理由を持っていることが分かる。一方、現在利用していない人の理由としては、「普通の携帯電話で満足」とする人が74.6%と飛びぬけて多かった(【発表リリース】)。

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今調査は2010年4月16日から23日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1906人。男女比・年齢階層比は非公開。

調査母体においては、現時点でスマートフォンを利用・購入している人は1割程度でしかないが、持っていない人のうち「iPhoneを今後使ってみたい・買ってみたい」と考えている人は5割近くに及ぶなど、期待・希望度は強い。

↑ 今後購入・利用したいスマートフォンはありますか?(スマートフォン非利用者限定)。
↑ 今後購入・利用したいスマートフォンはありますか?(スマートフォン非利用者限定)(再録)。

それでは「現在スマートフォンを購入している・利用している人」において、なぜその端末を手に入れたのだろうか。もっとも大きな理由は「パソコンのウェブサイトを閲覧したい」で56.3%に達していた。

↑ スマートフォンを購入した理由は何ですか?当てはまるもの全てお選びください(スマートフォン利用中の人限定)
↑ スマートフォンを購入した理由は何ですか?当てはまるもの全てお選びください(スマートフォン利用中の人限定)

単にパソコン向けサイトを見たいのならパソコンで見れば良いだけの話。それをわざわざ「スマートフォンで見たい」のは、「パソコン本体を持ち運びが出来ない場所・機動力の高い使い方」で、という意味合いを持つ。通勤や通学の際に、あるいはパソコンの脇においてパソコンとは別画面で、さらにはベッドの上でなど、「パソコンが利用できない場面」での利用を想定しているわけだ。

また、スマートフォンならではのアプリケーションを利用したい人も多い。これもまた、アプリ単体だけならパソコンでも提供されているものが多数を占めるが、「持ち運びできる」という点でスマートフォンならではのメリットが生じるものが起因(例えば電車案内や天気予報など)。

その他購入理由を見直すと、いずれもそれなりに高い回答率を得ている。つまり「複数の理由を挙げている人が多い」ということになる。例えば「パソコンサイトやいろんなアプリを外出先で使いたい」「タッチスクリーンを使い、出先でビジネス文書を閲覧したい」などだ。いかにも「デジタル機器をある程度使いこなしている人」という感がある。

一方で、スマートフォンを現在利用しておらず、将来も買わない・利用しないと考えている人の理由としては、「普通の携帯電話で満足」という意見が圧倒的多数を占める。

↑ なぜ、スマートフォンを利用したいと思わないのですか?(「スマートフォンは購入・利用したいと思わない」と回答した人限定)
↑ なぜ、スマートフォンを利用したいと思わないのですか?(「スマートフォンは購入・利用したいと思わない」と回答した人限定)

本体価格以外では
「モバイル系端末でやることは
今の携帯電話で十分。
これ以上さらに何かしたいことは
別に無いよ」
という意見が多数。
似たような話は以前【iPad、今は買わないその理由「持ってる端末だけで十分」】【「ケータイはメールと通話、カメラがあれば十分」!? プライベートで使う・使いたい携帯電話の機能とは】でも触れた通り。携帯電話をはじめとした携帯系情報端末を持つ・利用している人のうち、「シンプルな機能で十分」と考えている人は案外多い。今件でもスマートフォンを欲しない最大の理由は「携帯電話を超えた機能で何かしたいことは無い」である。第三位の「パソコンのような機能は携帯電話に不要」も、事実上表現を変えたトップと同じ意見と考えれば、「本体価格が高い」以外の「非保有理由」はここに集約されることになる。



提供側としては色々な便益を提示し「これが使えるから持った方がいいヨ」「これを使えばこんなことができるんですよ」と拡張性・可能性を提案する。しかし利用者側がそこにメリットを感じなければ、決して振り向こうとしない。料理をしない人にフルスペックのオーブンレンジをおススメしても、購入意欲がわかないのと同じことだ(むしろ冷凍食品や総菜を温められる、シンプルな電子レンジを欲しがるだろう)。

もし仮に、スマートフォンの普及を望むなら、そのメリットが多くの人の心を動かすものでなければならない。ゲーム機で例えるなら「『ポケモン』で遊びたいからニンテンドーDSを買う」という具合。それは具体的なアプリでも良いし、利用スタイルの提案でも良い。少なくとも現状では、8割近い人が「ケータイで十分じゃん」と考えていることを認識しておく必要がある。

逆にいえば「ケータイを超えるメリットを提示できていない」わけだ。仮にこの問題をクリアできれば、スマートフォンの利用者はグンと増えるに違いない。

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