強気傾向がさらにアップ(2010年4月個人投資家動向)

2010/05/09 07:25

【野村證券(8604)】の金融経済研究所は2010年5月7日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2010年3月計測分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は横ばいの動向を見せている。ただし株価の先行きに対しては、さらなる上昇を見込む個人投資家が大勢を占めているようだ。

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今調査は1000件を対象に2010年4月19日から20日に行われたもので、男女比は73.8対26.2。年齢層は40歳代がもっとも多く32.0%、ついで50歳代が23.5%、60歳以上が23.0%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く29.0%、500万円-1000万円が19.4%、300万円-500万円が14.9%と続いている。1銘柄あたりの保有期間は10年から20年未満がもっとも多く27.3%を占めている。次いで5年から10年未満が26.9%、20年以上が20.7%。投資に対し重要視する点は、概ね長期投資がもっとも多く48.0%とほぼ半数を占めている。ついで配当や株主優待が24.7%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は60.0ポイント。先月と比べると横ばい。「上昇」の回答率が80.0%に達しており、強気傾向がさらにアップ。
・市場に影響を与え得る要因としては「国際情勢」「国内政治情勢」に対する票が多い。「国内企業業績」は大幅に減少している。
・魅力的な業種は「素材」「電気機器・精密機器」。もっとも魅力が低い業種は「自動車」。「医薬品」は3位に。
・ドル円相場はほぼ横ばいから、5円程度の円安ドル高が見込まれている。先月よりは円高に振れるとの考えが増加。先月に続きオーストラリアドルに対する注目が高まる。ユーロへの注目度はさらに低下し、アメリカドルより下回る。
・もっとも注目を集めた金融商品は「預貯金」。株式・海外証券のDI値が多少ながらも増加し、有価証券への期待が高まる。
という形に。増やしたい金融商品は相変わらず「預貯金」がトップ。ただし調査時点では多少ながらも相場の上昇感に期待する動きが見えている。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も先月同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……【ソニー(6758)】
3位……[任天堂(7974)]
4位……【三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)】
5位……[武田薬品工業(4502)]
上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。[トヨタ自動車(7203)]がトップの定位置を連続キープしており、鉄板銘柄の立ち位置に変わりはないことが分かる。他にも[任天堂(7974)][武田薬品工業(4502)]【ソニー(6758)】など、「誰もが知っている」「日本では超のつく大企業」がずらりと並ぶ。保有期間は別としても、「有名どころで安心感を得たい」という心境に変わりは無いようだ。

今調査期間においてはまだ楽観ムードが漂っていたが、その後ヨーロッパの金融危機のリスク度が上昇し、さらに先日の「誤発注(!?)」を伴うアメリカ市場の混乱をトリガーに、状況は大きく変容を見せつつある。相場そのものの動向はもちろんだが、今件調査における投資家の心境の変化も気になるところだ。

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