メインバンク一番人気、三菱UFJ? 三井住友?? それともゆうちょ!? 実は……

2010/05/05 06:58

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地方銀行マイボイスコムは2010年4月26日、大手銀行のイメージに関する調査結果を発表した。それによると調査母体が「今後メインバンクとして利用したい銀行グループ」として、もっとも多くの人が選んだのは「地方銀行」だった。21.5%の人が選択している。固有名詞上の銀行としては「ゆうちょ銀行」がトップ、「三菱UFJ」「三井住友」が続いている(【発表リリース】)。


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今調査は2010年4月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3734人。男女比は46対54、年齢階層比は10代2%・20代13%・30代33%・40代30%・50歳以上22%。

銀行に複数の口座を持つ人も少なくないが、誰しも「この銀行口座を一番よく使う」「公共料金やお給料はこの口座」と決めた、いわゆる「メインバンク」(主要銀行)はあるはず。そのメインバンクについて、今後利用したい・継続利用を続けたい銀行グループを尋ねたところ、もっとも多くの人の回答が寄せられたのは「地方銀行」だった。近所づきあいや身近なイメージが地方銀行の利用をかさ上げしているのだろう。

↑ あなたが今後、メインバンクとして利用したい(し続けたい)銀行グループはどこですか(択一)
↑ あなたが今後、メインバンクとして利用したい(し続けたい)銀行グループはどこですか(択一)

固有銀行としてトップについたのは「ゆうちょ銀行」。半ば公的機関のようなものだから、信頼性も抜群、使いたいというニーズが強いのも当然。メガバン・準メガバンでは三菱UFJが最上位についている。

興味深いのは「ネット銀行」をメインバンクに使う人が7.5%もいること。インターネット経由の調査だから、というのも一因だが、それにしてもみずほ銀行やりそな銀行以上にニーズが高いという結果が出るとは。

なお今データはあくまでも「今後使いたい」人の割合。継続利用も他行からの移動も合わせたものとなっている。そこで同調査別項目の「今現在利用しているメインバンク」の数字から、今数字を引き、「メインバンクの利用動向」を概算したのが次のグラフ。「今後利用したい」で10.7%が「分からない」と答えており、その分だけ全体の値が押し下げられているため、実際には1-2%ほどかさ上げする必要があると思われるが、あくまでも参考値程度に、ということで。

↑ メインバンクの今後の動向(現在利用-今後利用予定、「今後どうするかまだ分からない・10.7%を除く」)
↑ メインバンクの今後の動向(現在利用-今後利用予定、「今後どうするかまだ分からない・10.7%を除く」)

動きをいくつかまとめると「地方銀行やメガバンからは多少お客が遠のく」「信金・信組はほぼそのまま」「ネット銀行やゆうちょ銀行は流入傾向」となる。特に最後の「ネット銀行・ゆうちょ銀行への流入」は注目すべき動きといえる。

ゆうちょ銀行については正直政治に翻弄される形で、今後どのような動きを見せるかは極めて不透明な状態。場合によっては今回の結果も大きく動く可能性は否定できない。「大手銀行のイメージに関するアンケート調査」は定点観測的な調査となっているようなので、新しいデータが公開されたら逐次その内容を見ていくことにしよう。


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