「1冊も書籍読んでないネ」は30.4%、「昔と比べて減ったね」は約半数…進む読書離れ

2010/05/02 07:00

読書マイボイスコムは2010年4月26日、読書に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、雑誌や漫画の単行本を除いた「本」を1冊も読まない人は30.4%に達していることが分かった。3冊以上読んでいる人は全体の四分の一程度に留まっている。また、過去と比べて現在の読書量が増えた人は1割程度でしかなく、減った人の約5割と比べると非常に少ない割合でしかない(【発表リリース】)。

スポンサードリンク


今調査は2010年4月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3726人。男女比は46対54、年齢階層比は10代1%・20代13%・30代33%・40代31%・50歳以上22%。

購入額の面から「読書をする機会が減少している」ということは以前【新聞や雑誌の買われ方はこの10年でどのように変化したのか……週刊誌や雑誌、書籍の支出額をグラフ化してみる (追補編)】【週刊誌や雑誌、書籍の支出額をグラフ化してみる(拡大版)…(下)購入世帯率や購入頻度の移り変わり】などで実証済み。今調査ではまず最初に、「普段どれくらい本(書籍。漫画や雑誌は除く)を読むか」について尋ねているが、「1冊も読まない」という人が30.4%もいた。

↑ あなたは1か月あたり、大体何冊くらいの本を読みますか(雑誌・マンガの単行本は除いて)
↑ あなたは1か月あたり、大体何冊くらいの本を読みますか(雑誌・マンガの単行本は除いて)

最多階層は「1-2冊」だが、これは先の記事の「購入世帯における購入頻度」と「購入世帯率」を掛け合わせれば、大体この領域に収まる。一か月に3冊も4冊も書籍を購入する人は少数派、というわけだ。

「いや、もっと書籍は読まれていたハズだろ」という感もあるが、それではその「読まれていたハズ」の昔と比べて読書量は減少したのだろうか。その推論を裏付けてくれるのが次の結果。

↑ 過去の自分と比較して、現在の自分の読書量に変化はありますか
↑ 過去の自分と比較して、現在の自分の読書量に変化はありますか

「元々ほとんど読まない」は別にするとしても、変わらないが3割程度に対し、増えたが1割、減ったが5割近くいる。差し引きで考えれば、全体的には「読書量は減少傾向にある」と見ても問題は無い。もちろん当調査がインターネット経由であることから、「ネットに傾注した分、本に回す時間が減ったのでは」という考えは正しい。誰にだって1日は24時間でしかないからだ。ネットに触れる時間を増やすためには、何か別のことを減らす必要がある(「ながら族」的な使い方もあるが)。読書は真っ先に削減対象に挙げられたと思われる。

実際に「減った・読まなくなった」人の具体的理由に目を通すと、経年による変化(仕事人になり忙しくなった、目が疲れるようになった)以外では次のようなものが見受けられる。

・読んでいる時間がとれない。本に予算がかけられない。
・本を読むよりインターネットで情報を見ることのほうが多くなった。
・移動中に携帯を弄ることが増えた(女性 40歳)
・テレビを見る時間がデジタルテレビになり増えたから。
・お金がかかるから。
・子育て中で自分時間が取れず、文庫本は読まなくなり、雑誌など短時間で区切れるものにシフトした。
・他の趣味で忙しいから。
・インターネットの利用と反比例してるかも。
・面白い「これは!」という本がない。

単純に「ネットに時間を取られた」以外に、「予算面」で「書籍はパス」としている人も多い。これは単純に可処分所得が減った以外に、書籍の読書に対する費用対効果が小さくなり、優先順位が下がったものと思われる。そしてその理由は「相対的低下(ケータイやインターネットの台頭)」「書籍そのものの質の低下」の双方が挙げられよう。

ただし人々が「活字離れ」を起しているかというと決してそうではなく、【若年層の「新聞離れ」は「活字離れ」と無関係】などにもあるように、「メディアが増えたので分散化した、効率の良い方にシフトした」に過ぎない。書籍にしても無くなることはないが、時代の要請に合わせて積極的なメディアシフトに乗り出すべきではないだろうか。

スポンサードリンク


関連記事



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2018 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー