コンビニ来訪客の世代分布をグラフ化してみる(2010年4月時点)

2010/05/01 07:54

高齢者のコンビニ利用「株式市場雑感」でも触れているように当方の最近のトレードで3月から4月にかけていくつかの銘柄を売買したが、その中の一つにセブン-イレブン・ジャパンを傘下に持つ【セブン&アイホールディングス(3382)】があった。年度末権利も取得したため、そう遠くないうちに総会出席案内などが届くはずだが、「そういえば以前アニュアルレポートを元に世代分布グラフを創ったな」ということを思い出した。そこで今回は、最新のレポートが届く前にデータを整理しておくという意味も兼ねて、以前の記事【コンビニ来訪客の世代分布をグラフ化してみる】を更新・補完しておくことにした。

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セブンイレブンではPOSシステムのデータを活用し、「来店客調査」などのデータを逐次生成している(【セブン銀行の言及ページ】)。しかしこれは内部データのため一般公開はされていないようで、そのものを見つけることはできなかった。しかしその一部を【最新・2009年度分のコーポレートアウトライン(PDF)】で見つけることができた。そのデータや、セブンイレブンの【セブンイレブンの横顔】を元にグラフ化したのが次の図。

↑ セブンイレブンにおける来客年齢階層比
↑ セブンイレブンにおける来客年齢階層比

セブン-イレブン・ジャパン「来店客調査」自身ではもっと詳細なデータがあるのだろうが、調べた限りでは「年度の歯欠け」「年度によって%の表記が整数値まで」と、幾分精度の荒いものとなってしまった。しかし状況は十分につかみとれる。

過去の記事でも言及したが、【子どもと成人とお年寄りの割合の変化をグラフ化してみる】と合わせて検証すると、

・コンビニの来客層は確実に高齢化しつつある
・高齢層の増加傾向は人口の高齢層化、区分の変化と比べてゆるやかだが、増加傾向そのものは類似している
・30代-40代の利用層に大きな変化はなく、人口構成比と比べればむしろ多い。「コンビニ世代」か?
・10代-20代の「コンビニ離れ」傾向が顕著化している

などが確認できる。特に若年層のコンビニ離れ傾向は顕著で、年齢階層別構成比で見ると、この20年でほぼ半減している。その分30・40代がやや増加しているので、1980-90年代にコンビニを利用した若年層がそのまま中堅層化した可能性もあるが、その後の世代がやせ細っているのは看過すべきではない。

他方40歳以上の割合は着実に増加。【100円ショップ来訪客の世代をグラフ化してみる】で紹介した100円ショップの「高齢者の来客頻度の高さ」と比べるとまだまだだが、今後人口構成比の変化と共にますます増えていくものと想像できる。「2010年度分のコーポレートアウトライン」が入手でき次第、(今件データが掲載されていれば)各種数字を更新し、グラフを再構築し、一連の流れが継続しているのか否かについて検証することにしよう。



余談ではあるが、補完データを探していた過程で見つけた、興味深いグラフを掲示しておく。少々計測年代は古くなるが、「来店客調査」の一部と思われるデータを元に再構築したもので、コンビニ来店客の属性を推し量れるものだ。

↑ セブン・イレブンの来店所要時間(2005年度)
↑ セブン・イレブンの来店所要時間(2005年度)

↑ セブン・イレブンの来店性別・未既婚別(2005年度)
↑ セブン・イレブンの来店性別・未既婚別(2005年度)

「未既婚」についてはレジ打ちの店員さんによる目測でしかなく実際とは多少のぶれがあるだろうが、やや未婚者の方が利用割合が多いことが分かる。そして女性よりも男性の方が圧倒的に多い。【82.8%が「購入経験あり」・女性はやっぱりコンビニスイーツが大好き】などで触れているように、昨今のコンビニ大手がスイーツに注力しているのは、このあたりの事情、つまり「新規顧客の開拓」にスポットを当てているというのがよく理解できよう。

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