メルマガってどうなのかな、と考えてみた

2010/04/28 19:30

メールマガジン当方(不破)の巡回サイトの一つ、[Web屋のネタ帳]で先日、[複数のポータル系サイトや企業がメールマガジン配信代行サービス事業を終了している]という話を取り上げていた。当方は現在「まぐまぐ」のシステムを使い【2種類のメルマガを発行している】が、色々と思うところがあったので、今回ちょっと絡めてみることにした。

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「Web屋のネタ帳」では2009年12月-2010年3月にかけてBIGLOBE、ヤフー、サイバーエージェントがメールマガジン配信代行事業(メルマガ事業)から手を引くことを取り上げ、さらにこの事業は「まぐまぐ」に集約されつつあることを語っていた。

その上で、「まぐまぐ」のビジネスモデルが「無料メルマガに挿入する広告」「登録読者に同時配信される『ウィークリーまぐまぐ』の広告」「有料メルマガの配信代行(料金徴収事業も含む)」の3本柱で形成されていること、そしてこれらの事業が「市場経済」にのっとった形で、うむむむむ……という話、そして「メルマガは今後『自社メルマガ』スタイルが生き残っていくのでは?」という話で締めくくっている。

投資格言・携帯向けに配信されたのをそのまま転送したもの確かにメルマガ配信のサービスを利用していると、「色々大変なんだろうな」というのを実感する。当方が発行している2種類のメルマガのうち、早朝配信する「今朝の投資格言」は、携帯電話向けを前提としていた。「一言格言」的なもので携帯電話で十分だったし、無料サービスでも挿入される広告はさほど多く無かったからだ(携帯版ならほぼ皆無)。

ところが立て続けに規約やシステムの変更が行われ、今では「携帯電話への配信」ですら、右のように広告が山ほど入る状況に(ピンクが自動挿入された広告部分、紫が本文・タイトル)。タイトル1行、本文4行に対し、広告は20行近く。もちろん無料で使わせてもらっているので文句の出るはずもないが、冷静に状況を判断する材料として考えると「大変なんだろうな」という感想が出てこざるを得ない。

それでは「メルマガはもうダメなの? SNSとかツイッターとか動画にあとを譲って、過去の遺物として消え去るのみなの?」なのかというと、実はそうでもない。「Web屋のネタ帳」でも指摘しているが、配信代行を使わずに自らメールマガジン、あるいは「お知らせメール」を提供する企業は確実に増えている。インターネット経由の情報提供手段として、「特定の人にターゲットを絞り」「好きな読み方(テキストのみ、ビジュアル込み)を選ばせることができ」「相手の手元に送りこめる」強みが無くなったわけではない。

それに【男は自分のブログや日記、女は直に・ケータイメールで…情報伝達手段の違いを探る】でも触れているが、高齢者ほどメールを重要視し、情報源として活用する傾向がある。

↑ コミュニティサイト上で触れた情報の他の人への情報伝達手段(全体のうち「他の人に伝達している」と回答した22%限定)(回答数30以上のみ)(年齢階層別)(再掲載)
↑ コミュニティサイト上で触れた情報の他の人への情報伝達手段(全体のうち「他の人に伝達している」と回答した22%限定)(回答数30以上のみ)(年齢階層別)(再掲載)

また、お国事情が違うとはいえアメリカでは「直接お得な情報を告知する、サイトに案内をする媒体としては、電子メールは非常に有効な手段」という認知・計測結果が出ている(【広告媒体として電子メールはまだまだ重要!?】)。

↑ オンライン上の誘導手法によるコンバージョンレート比較(2009年3Q)(購入や登録の場合)(Social Influence Benchmark Report(StrongMail))(再掲載)
↑ オンライン上の誘導手法によるコンバージョンレート比較(2009年3Q)(購入や登録の場合)(Social Influence Benchmark Report(StrongMail))(再掲載)

これは元々メルマガ読者が「条件による振り分けをした上で受信している」からに他ならない。先の「自社配信メルマガ」なら、パソコン本体を買った人がその企業のメルマガに(どんなパソコンを買ったかの目録データを含めて)登録することで、その人の環境にマッチしたメルマガを送信する。パソコンメーカーのメルマガなのにペットフードの特売ページへのURLが掲載されるはずはなく、万一流したところで効果はほぼゼロ。一方、関連ソフトのお買い得情報や、大型液晶モニタの特売など環境のグレードアップの勧めを流せば、多くの読者は興味関心を持ち、ページへ誘われることになる。

読者は「役立つかもしれない情報」「(配信側が)気付いてほしい情報」よりはるかに、「(配信側の独りよがりでは無い)きっと役立つだろう情報」を欲している。「役立つかもしれない情報」「(配信側が)気付いてほしい情報」情報はすでにちまたにあふれ、読者はお腹一杯だからだ。広告配信の仕組みで「コンテンツマッチ」(掲載記事内容にマッチした広告を配信する)や「インタレストマッチ」(読者一人一人の利用性向を重視した広告を配信する)が注目を集め、もてはやされるのも当然といえよう。



今後メルマガは初心者・個人・小規模商店向けの代行システム利用と、企業が独自のプログラムを使って配する専用メルマガに二分されていくだろう。そして本文でも触れた「メルマガのニーズ」を考えると、今後ますます後者のウェイトが大きくなっていくものと思われる。

「ブログで定期的に記事を配信しているし、その仕組みを使ってメルマガみたいなのはできないかな」と考えている人には、ブログシステムそのもの(例えばMovableType)やフィードのシステムで、「ブログを更新したら電子メールアドレスの登録者にそれを教えてくれる」仕組みが用意されている場合もあることをお伝えしておく。RSSリーダーを使えばいいじゃないか、と言われればそれまでだが、RSSリーダーの利用率は決して高いとはいえない(【主なサイトチェック方法、「お気に入りから」85%、「RSS リーダー」は1%:gooニュース】)。なにより「メールアドレスを入力してボタンを押して登録するだけでOK」というハードルの低さは、何物にも代えがたい魅力がある。

当方も近頃メルマガについて、「携帯でも簡単に読めるテンプレートでブログを創り、そこに掲載。メルマガ読者にはフィードやブログシステム本体の仕組みでお知らせするのはどうかな?」と考えていたりもする。実行するか否かはまだ未確定だが、考えること自体は意義があるに違いない。

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