赤ちゃんたちがこの世界をどのように見ているのかが分かるツール

2010/04/24 07:12

生後三か月の目で渋谷駅を見た図自分の目の前に広がる光景・世界が「自分以外からは」どのように見えるのか考えたことがあるだろうか。当方(不破)は幸いにも視力は良い方だが、時々読者から「色の関係でグラフが読みにくい。もっとはっきりした色合いにして欲しい」というリクエストをいただくと、はっとすることがある。世界は一つだが、それがどんな風に見えるかは人の数だけパターンが存在するわけだ。特に生まれて間もない赤ん坊たちにとって、見るものすべてが新しいこの世界がどのように目に映っているのかは興味深いところ。【Tiny Eyes】では生まれて間もない子供達の目から、世界がどのように見え、認識されているのかを疑似体験することができる(トリガー記事:【The Presurfer】)。

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↑ Tiny Eyes。基本画面では某世界的に有名な縫いぐるみの写真を元に、各生後何か月かにおける選択肢(生まれて間もない、4週間後、8週間後、3か月後、6か月後)別の変換例を見せ、ビジュアルの変化を例示している
↑ Tiny Eyes。基本画面では某世界的に有名な縫いぐるみの写真を元に、各生後何か月かにおける選択肢(生まれて間もない、4週間後、8週間後、3か月後、6か月後)別の変換例を見せ、ビジュアルの変化を例示している

このツール(ウェブサービス)では、任意の画像をアップロードすることで、赤ちゃんがどのように世界を見ているのかについて、シミュレートして我々に見させてくれる。この画像変換は子供の視野に関する科学的な研究に基づいたものとのこと。ただし注意書きとして「個別差も大きいので赤ちゃんによっては見え方が大いに異なる場合もある(あくまでも平均的な見え方)」との文言も見受けられる。

試しに当サイトのトップページのスクリーンショットを撮り、その上で変換を試みた。変換したい画像ファイルと「生後どれくらいの時期の視界を再現したいか」「赤ちゃんと対象物の距離(基本はそのままでOK)」を入力すると、左側に元絵、右側に変換した結果が表示される。

↑ 当サイトトップページは生まれて間もない赤ちゃんにはこのように見えるわけだ
↑ 当サイトトップページは生まれて間もない赤ちゃんにはこのように見えるわけだ

もちろん「見える」ことと「見えたものが何であるのかを認識すること」「認識したものを理解すること」は別物。大人が見えたものと同じような形が「見えた」としても、それが「何であるのか」を認識できるとは限らないし、認識できたとしても「理解できる」とは限らない(細長くて黄色い物体が見えてもそれが「バナナ」の形状をしていると認識できるかどうかは分からないし、「バナナの形状」を認識出来てもそれが「バナナ」という食べ物であることを理解できるとは限らない)。

↑ 6か月に設定するとこんな感じ。形は大体認識できるが色はまだまだ。文字そものもの大きめなもの以外は単なる模様レベル
↑ 6か月に設定するとこんな感じ。形は大体認識できるが色はまだまだ。文字そものもの大きめなもの以外は単なる模様レベル


↑ 実写も必要だろうということで、撮りだめしている写真から東京渋谷駅の駅前通りのものを選んで変換。上は元絵と生まれて間もない時期、下は3か月と6か月。
↑ 実写も必要だろうということで、撮りだめしている写真から東京渋谷駅の駅前通りのものを選んで変換。上は元絵と生まれて間もない時期、下は3か月と6か月。

実写の写真、つまり実際の周辺風景の見え方についても試してみた。生まれて間もない頃は周囲の情景がほぼ霧に包まれたような感じ。3か月ほどになるとようやく輪郭が把握できるが、まだ個々の物体の区分は難しい。6か月になるとようやくそれぞれの人やモノが見分けられるようになるようだが、色は淡く、まだ大人が見ている情景とは別世界の感が強い。

自分自身がこれらの年齢だった時の、当時の情景を覚えている人はいないだろう。赤ちゃんたちにはこの世界がどんな情景に見えるのか、色々と試してみるのも興味深いものだ。

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