雨が多いなどの天候不順がネガティブ要因…2010年3月度チェーンストア売上高、マイナス6.4%

2010/04/23 19:30

【日本チェーンストア協会】は2010年4月22日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2010年3月度における販売統計速報を発表した。それによると2010年3月は雇用・所得環境の悪化継続、先行き不透明感などを背景とする節約志向の高まり、さらには雨が多いなどの天候不順を受けて、総販売額は前年同月比で16か月連続して下回る-6.4%という結果となった。ひな祭りやお彼岸関連のアイテムは悪く無かったものの、下げ幅を押しとどめるまでには至らなかった(【発表リリース】)。

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今調査結果は協会加入の64社・7992店舗に対して行われている。店舗数は先月比で64店舗減、前年同月比で209店舗減。売り場面積は前年同月比100.7%と0.7%ほど増えている。今月も、店舗数が先月比・前年同月比共にマイナスという結果となっており、企業数も4社ほど減っている。業界レベルでリストラクチャリング・集約化が継続している雰囲気だ。また前年同月比で店舗数が減少しているにも関わらず、売り場面積がわずかだが増加している状況から、規模の拡大統合化(あるいは小規模店舗の閉鎖)を昨今の難局解決打開策と見ているのが推測される。いわゆる「スケールメリットによる事態打開」を模索しているということだ。あるいは単に、中小の店舗が淘汰された可能性も否定できないが。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前のと比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……9761億8422万円
・食料品部門……構成比:62.9%(前年同月比93.8%、▲6.2%)
・衣料品部門……構成比:10.5%(前年同月比91.3%、▲8.7%)
・住関品部門……構成比:19.8%(前年同月比92.6%、▲7.4%)
・サービス部門…構成比:0.4%(前年同月比95.2%、▲4.8%)
・その他…………構成比:6.3%(前年同月比95.9%、▲4.1%)

雨多く寒さは続き
消費者のお財布は冬将軍停滞中。
食料品部門も足踏み状態
3月は冒頭でも一部触れたように、可処分所得の減少や雇用情勢の悪化など、相変わらず生活防衛意識を刺激する経済情勢が継続しており、全般的な売り上げは決して良く無かった。季節ものの「ひな祭り関連」でのあられ、ちらし寿司、「お彼岸関連」での盛り花、カジュアルフラワー、おはぎの動きは良かったものの、それ以外にポジティブな流れは無く、売上高は前年同月比でマイナスを見せることとなった。特に強い寒気のため、衣料品において春物商品の動きが鈍かったのが痛手となった。エコポイント効果による薄型テレビやDVDレコーダーは堅調なものの、いわゆる「白モノ」は不調。

3月は年度末、年度の変わり目ということもあり、気持ちも新たに生活を始めるための各種アイテムを揃えるお客でにぎわうはずだが、先月触れた「前年同月比のワナ」(昨年同月が良すぎるとマイナスが出やすく、悪過ぎるとプラスが出やすくなる)すら起きず、再び大きなマイナスを見せる結果となった。事態は相当悪化しており、しかもそれが継続状態にあると見てよい。【行先はショッピングセンターやモール、そしてオンラインへ…百貨店購入を止めた人たちの行先】【「百貨店で買わなくなったもの」トップは婦人服・紳士服】などでも触れているように、デパートなどの大型店舗を構える総合小売店は、時代から進化を強要されている真っ最中なのかもしれない。

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