主要国の電力消費量をグラフ化してみる

2010/04/24 19:30

電力消費電気事業連合会は2010年4月15日、「図表で語るエネルギーの基礎2009-2010」を公開した。今回は【各国のエネルギー政策が見えてくる・世界主要国のエネルギー源をグラフ化してみる】【石油中心から多様化へ…日本の一次エネルギー消費推移をグラフ化してみる】などに続き、主要国の電力消費量を二つの観点からグラフ化してみることにする。具体的には「国単位」と「一人頭」それぞれについてだ。電力は近代社会の維持発展に欠かせない主要エネルギーなだけに、各国の電力事情がよくわかる結果となっている(【該当ページ】)。

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まずは各国一人あたりの電力消費量をグラフ化する。「日本の8475kWh/人ってどれくらい?」と思う人も多いかもしれないが、通常の世帯が一年間で消費する電力を世帯人数分で割った電力量と思えば大体間違いがない。【50年前の電気代を今の料金と比較してみる】と見比べてみると、より楽しめるはず。

↑ 一人当たりの電力消費量(2007年、kWh/人)
↑ 一人当たりの電力消費量(2007年、kWh/人)

カナダの電力消費量が多いのは、同国が自然資源に恵まれていることから、電力料金が極めて安価なため。特に同国では水資源に恵まれており、発電量全体のうち水力発電が占める割合が半数を超えている。また、余ったエネルギーを他国に輸出できる余裕があるほどだ。そのお隣のアメリカの電力消費量が多いのはいわずもがな。逆に中国やインドは人口そのものが極めて大きいのと、都市化・電化エリアの国全体に占める割合が他国と比べて少ないため、必然的に一人頭の電力消費量は少ないものとなる。

これを国単位で見ると、様相は一変する。国の並びをあえて一つ目のグラフと同じにし、国全体の電力消費量を2007年とその8年前の1999年分のとを併記した上で書き記したのが次のグラフ。

↑ 主要国・国別電力消費量(1999/2007年)(億kWh)
↑ 主要国・国別電力消費量(1999/2007年)(億kWh)

・直近データでは電力消費大国はアメリカ、中国、日本、ロシア
・各国とも電力消費量は伸びる傾向にあるが、中国の伸びは極めて著しい(約2.7倍)。アメリカ、インド、ロシアなどがそれに続く

この二つのグラフを見比べることで、例えば

「国単位で考えるなんてナンセンス。人口が多いのだから電力消費量も多いのは仕方がない」
「いや、ワールドワイドで考える場合には、結局電力をどれだけ使うかが問題。国単位で考えて考察すべきだ」
「一人当たりの消費量がまだあれだけ少ない中国で、すでに全体ではこのレベルに達しているのなら、アメリカやカナダのような水準になったらどうなるの? インドもそうだよね」

など色々な考えが頭に思い浮かぶはず。また、今後ますます重要視されるエネルギー問題において、今回の表が問題を解くカギの一つになることも十分ありえよう。

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