【更新】2010年3月度コンビニ売上高は4.9%のマイナス・天候不順が主な原因か

2010/04/21 12:00

日本フランチャイズチェーン協会は2010年4月20日、2010年3月度におけるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると3月は低気圧や前線の影響を受け、雨が多く日照時間も少ないなど天候が全般的に不順で、特に低温による影響が大きく、来店客数が減少。それが足を引っ張る形となり、さらに客単価の減少も合わせる形で売り上げは減少。既存店ベースの売上高は前年同月比-4.9%となった([発表リリース、PDF])。

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今調査の概要については、過去の記事のまとめページ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明をしているので、そちらでチェックしてほしい。

各データについて前年同月比は次のようになる。

●店舗売上高:既存店は10か月連続のマイナス、全店は9か月連続のマイナス
・全店ベース……-2.6%
・既存店ベース…-4.9%

●店舗数(前年同月比)
・+1.9%

●来店客数:既存店は9か月連続のマイナス、全店は3か月連続のプラス。
・全店ベース……+0.4%
・既存店ベース…-1.6%

●平均客単価:既存店は16か月連続マイナス、全店も16か月連続マイナス
・全店ベース……-3.0%(573.4円)
・既存店ベース…-3.4%(566.6円)

●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……-3.7%
・加工食品……-4.5%
・非食品………+1.2%
・サービス……-8.8%
・合計…………-2.6%

※既存店……1年以上営業中の店舗

3月は低気圧や前線の影響を受け、多雨で日照時間も少なめ。気温の変動も大きく、、上-中旬こそ気温が平年を上回る日が多かったが、行楽需要が増す月末にかけては強い寒気の影響で全国的に顕著な低温となった。この天候不順が災いし、客足は大いに鈍ったのが主要因である……とリリースでは伝えている。しかし客足の既存店ベースが-1.6%でしか無いのに対し、客単価がそれ以上の下げ幅を見せている(-3.4%・既存店ベース)のを見ると、天候不順問題以上に、「一人ひとりのお客の購入性向に鈍化が見られる点」に留意すべきと考えられる。

「タスポ特需」は終了。
今はその反動期間中。
天候や日取りによる影響以上に、
客単価の減少が
売り上げに影をさしている。
先月でも客単価の減少については言及しているが、不景気感から消費者の価格選択眼は鋭いモノとなり、個々の商品単価では安いものでないと受け入れられにくい雰囲気がある。さらに商品そのものの購入個数が減っている感も否めない。この「価格の安い商品への強力なニーズ」と「商品そのものの買い控え」傾向は【お花見でよく食べるものトップ3、おにぎり・おつまみ・自前の弁当】で触れた「お花見に関する調査」にも表れており、今年は「大規模な宴会はせずに小規模に留める」「飲み食いはせずに純粋な花見を楽しむ」傾向が強まっているという結果が出ている。お花見はコンビニが商品調達の重要なスポットとして位置づけられている事実を考えると、今回の3月分データは多分にこの「お花見節約モード」の影響が現れたものと想像される。さらにこの傾向は、お花見シーズンが終わる4月以降も継続する可能性が高い。

現時点ではコンビニ以外の各種経済指標はいわゆる「前年同月比のトリック」でやや復調しているようにも見える(例えば先日発表した【産業の活力が分かる、大口電力使用量をグラフ化してみる(2010年3月分)】が好例)、具体的に景気が悪いという状況を改善するような手立てが打たれているわけではない(むしろマインド・実態双方でさらに悪化を加速させる政策が行われている)のも事実。年度が変わる4月以降は、売り上げ動向に対しこれまで以上に留意する必要があろう。

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