業界規模は3.3兆円! お菓子の売れ行きをグラフ化してみる

2010/04/13 12:00

お菓子先に【あんことプリンで新しい味わいを・森永乳業から「あんこ&カスタードプリン/あんこ&ミルクプリン」登場】で発表元リリースから全日本菓子協会のアンケート結果の一部を引用した際、大本のソースを探すべく全日本菓子協会のサイトを探索した。肝心の情報は入手できなかったが、代わりに同協会が定期的に公開しているお菓子業界の市場動向データを見つけることができた。今回はそのデータを元に、2009年における日本国内でのお菓子市場動向をグラフ化してみることにした(【元データ、2009年版、PDF】)。

スポンサードリンク


今レポートからは、比較的景気動向の影響を受けにくいお菓子業界でも、景気の荒波にもまれていること、【82.8%が「購入経験あり」・女性はやっぱりコンビニスイーツが大好き】などでも触れているように、コンビニのスイーツへの注力がお菓子業界全体にも少なからぬ影響を与えていることが確認できる。例えば概況について「和生菓子」「洋生菓子」の部分を抽出すると、

・和生菓子
和生菓子は健康志向の高まりや年中行事に密着した堅実な家庭内消費傾向があるものの、多数を占める狭い商圏での零細店の中には売上が伸び悩んだところが多い。また、企業間において売上の格差が見られ、その差は拡大する傾向にある。景気低迷の影響は法人需要の減少と贈答品価格の低減となって現れ、売上額は減少した。このような状況から、全体として前年を下回る結果となった。

・洋生菓子
洋生菓子はメディアへの登場回数も多く未だスイーツブームが続いているように見えるが、登場するような店舗や有名パティシエのいる店舗及びCVS(コンビニ)へ販売を強化している店舗は良い結果を出している。しかし、それ以外の大多数の店舗は冬場の需要期は良いとしても、通年では苦戦している。景気が低迷する状況の中で低価格化、商品の小型化(ロールケーキ、バウムクーヘン、プチガトーなど)、オーソドックスな商品への回帰等の傾向が見られる。以上の結果として生産数量、金額、小売金額とも僅かに前年を上回った。

などの解説がある。特に「景気の低迷で法人・贈答品の需要や単価低下」「洋菓子の小型化やオーソドックスな商品への回帰」などの部分は注目に値する。

さて分野別の売り上げ高だが、和生菓子がトップで約5000億円。次いで洋生菓子が約4600億円。チョコレート、スナック菓子などが続き、合計は3兆2570億円。

↑ 菓子小売金額(2009年、億円)
↑ 菓子小売金額(2009年、億円)

↑ 菓子小売金額の構成比率(2009年)
↑ 菓子小売金額の構成比率(2009年)

当方(不破)はせんべいが大好きなのだが、市場シェアとしては「その他大勢」レベルでしか無いのを見ると少々悲しいものがある。それはともかくとして、生和菓子がスーパーやコンビニで見かける以上に大きなシェアを持っていること、区分分けの仕方も一因だろうが意外に分散しているのが分かる。

最後は売上高の前年比。他業種の同様のグラフと比べると2ケタ台のような下げ率は無く減退率は少なめで、やはり景気の影響は「あまり」受けにくいことが見て取れる。ただし上記コメントにもあるように和洋菓子、そしてチューインガムの落ち込みは大きめ。

↑ 菓子小売金額前年比(2009年)
↑ 菓子小売金額前年比(2009年)

「油菓子」が抜きん出ているが、これは数年来のひそかな「かりんとう」ブームが続いていること、そしてコスト上昇に伴う価格改定が売り上げそのものを押し上げる要因。実際、生産数量(トン数)は前年比でプラス1.0%に留まっており、売り上げの大幅増加は価格改定によるところが大きいことを示唆している。



冒頭でも触れているように、お菓子、特に甘味系のものは景気後退時にも手堅いアイテムとして知られている。しかし贈答品としてのお菓子の活躍の場が減ったり、旅行機会が減ることで土産品としてのお菓子の売り上げが落ちるなど、少なからぬ影響を受けていることも確認できる。

今年は去年以上にコンビニが集客アイテムとしてスイーツに注力することが予想され、関連商品は手堅くいくものと思われる。一方で景気後退の影響を受けやすい品目は、引き続き厳しい状態が続くのは必至。しばらくは続くであろう不景気の荒波を乗り切ってほしいものである。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー