年々増える核家族と一人身世帯…種類別世帯数の推移をグラフ化してみる

2010/04/13 07:57

核家族先に【共働き世帯の増え方をグラフ化してみる】【平成20年国民生活基礎調査】の収録データを元に、共働き世帯の推移をグラフ化した際、世帯構成について多様なデータが目に留まった。以前の記事の内容の追検証や今後の記事のデータとして使えるものもあることから、何回かに分けてグラフ・分析を試みることにした。今回は核家族世帯や三世代世帯など、世帯種類別の世帯数推移にスポットライトをあててみることにする。

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データそのものは【e-Stat】から「平成20年国民生活基礎調査」で検索。結果ページから「世帯票」「年次推移(第1表-第17表)」を順に選び、「第02表 世帯数-構成割合,世帯構造・年次別」を取得。そのデータからグラフを生成する。

なおグラフなどで使われている「単独世帯」は「単身世帯」「シングル世帯」を意味する。世帯構成員が世帯主本人だけの世帯、つまり今記事タイトルにもある「一人身世帯」なわけだ。

まずは主要項目別に区分した世帯数を積み上げ、世帯数全体の推移も把握できるグラフを。

↑ 種類別世帯数推移(千世帯、1968年-2008年、積上げグラフ)
↑ 種類別世帯数推移(千世帯、1968年-2008年、積上げグラフ)

【「お年寄りがいる家」のうち1/4・414万世帯は「一人きり」】などでも触れているが、世帯数総数は増加傾向にある。ただしよく見ると、緑の部分、つまり三世代世帯は減少傾向にあることが分かる。また、核家族世帯を「核家族総数」と表記しているのは、別記事でも触れるが核家族には「夫婦のみ」「夫婦と未婚の子供」「片方の親と未婚の子供」などのパターンがあるため。

これを全世帯に占める比率の推移で表したのが次のグラフ。

↑ 全世帯数に占める世帯種類別構成比推移(1968年-2008年)
↑ 全世帯数に占める世帯種類別構成比推移(1968年-2008年)

この40年の間に三世代家族の比率は10ポイント以上減少し、その分単独世帯や核家族世帯が増加している状況が把握できる。構成比で見ると核家族世帯よりも単独世帯の増加率が大きく、未婚の人が増加しているようすが容易に想像できる。

最後に単純な世帯数を折れ線グラフにした図。

↑ 種類別世帯数推移(千世帯、1968年-2008年)
↑ 種類別世帯数推移(千世帯、1968年-2008年)

全体に占める比率では減少を続ける三世代世帯だが、実のところ絶対数はさほど減ってはいない。単独世帯と核家族世帯が急激な伸びを見せており、それが世帯全体に占める三世代世帯の割合を減じているのが分かる。



核家族の増加は地域コミュニティの変化と子育てに対する問題を顕著化し、単独世帯の増加は結婚・少子化問題にも関わるものとなる。それだけに、これらの値の変移は関連事項の動向とあわせて注意深く見守る必要がある。そしてその動きが発しているシグナルを正しく把握し、対処法を考察し、断固たる手を打つことが求められている。

グラフや数字の内なるメッセージをどのようにとらえて判断するか。一人ひとりが考えて欲しいものだ。

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