中国だけで過半数…アジア主要国のインターネットの普及率などをグラフ化してみる

2010/04/11 12:05

アジア主要国先の2010年4月8日付で公開した記事【世界のインターネット普及率は26.6%…世界地域別インターネットの普及率などをグラフ化してみる】において、世界の各種インターネット関連のデータを集約・公開するサイト【InternetWorldStats.com】にて先日発表された、2009年末の地域別インターネットの普及率などの数字をベースとし、エリア別のインターネットユーザー数などをグラフ化、その内容を精査した。その後複数の読者から「具体的な国別のデータが知りたい」などのリクエストをいただいた。今回はそれを受け、2回に分けてその要望に応えることにする。先日のG8編に続き今件ではアジア諸国から独断と偏見で、日本・中国(香港、マカオ、台湾は含まず)・インド・韓国・オーストラリア・台湾・マレーシア・香港・シンガポール・ニュージーランドにスポットライトを当ててみることにする。

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まずは直近データとして、2009年末におけるアジア主要国のインターネットユーザー数と各地域の人口に対する比率、つまり普及率。

↑ アジア・主要国別インターネットユーザー数と普及率(2009年末)
↑ アジア・主要国別インターネットユーザー数と普及率(2009年末)

主要国中では先の記事でも触れた通り、中国のユーザー数が断トツ。元々母数が巨大なだけあり、普及率が低くとも大きな値を示している。また、インドも状況的には同じようなものだが、普及率が中国の四分の一程度しか無く、このような状態。この2国は以前【モバイルインターネットの広がりをかいつまんでみる……インドと中国】でも触れたように、巨大な伸び代を持っているのが改めて確認できる。

これを、アジア地域のインターネットユーザーがどの国に多くいるのかで示した円グラフにすると、次のような形になる。中国は1国だけで過半数。日本が12.6%、インドが10.6%と続く。

↑ アジア・主要国別インターネットユーザー数割合(アジア全体に占める比率)(2009年)
↑ アジア・主要国別インターネットユーザー数割合(アジア全体に占める比率)(2009年)

「伸び代」が巨大な2国に挟まれて、日本は肩身が狭い思いをしているのが分かる(笑)。またグラフから見て再確認できるように、中国の割合が極めて大きい事、逆にいえば中国を換算外とした場合、アジアのインターネットユーザー数は半減してしまうことが理解できる。

さてそれでは最後のグラフ。2000年末から2009年末の9年の間(インターネット関連技術、そして携帯情報端末が進歩した、いわゆるデジタルエイジでもある)における、各国の成長率はどのようなものだろうか。

↑ アジア・主要国別インターネットユーザー数の増加数・倍率(2000年から2009年)
↑ アジア・主要国別インターネットユーザー数の増加数・倍率(2000年から2009年)

中国の2000年におけるインターネットユーザー数は概算で2250万人。それが3億8400万人にまで増加したのだから、これだけ高い伸び率を見せたのも当然。また、絶対数では中国に及ばないものの同様に高いポテンシャルを持つインドも、成長率では中国とほぼ同じであることが分かる。逆に日本は2000年時点でそれなりに普及率も高かったため、伸び率は2倍程度に留まっている。



以上アジア主要国のインターネット普及率事情をざっとグラフ化したわけだが、以前から何度も繰り返しているように、現時点における中国のインターネット環境は特殊事情下におかれている。ネットワークシステムそのものは他国とほぼ同じものの、諸外国との間には様々な情報的断絶・規制があり、必ずしも他国が利用しているインターネットと同じものとは言い切れない面もある。

これをインターネットとしてカウントしても良いのか、国レベルのイントラネットとインターネットの中間のようなものと見なし、別扱いすべきなのか。インターネットの世界的統計値を算出する場合には、いつも問題視されるポイント。

今件でもとりあえずは「同じもの」として各種グラフを作成したが、実情はこのような単純明快シンプルなものとは言い切れない面もあることを留意しておく必要があろう。

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