新小学一年生、将来何になりたい? 男の子はスポーツ選手、女の子は……!?

2010/04/07 12:05

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新小学1年生ランドセルの素材などに幅広く使用される人工皮革「クラリーノ」を製造・販売する化学メーカークラレは2010年4月5日、新小学1年生とその親を対象にした調査結果を発表した。それによると調査母体の新小学1年生においては、将来就きたい職業のトップには男の子が「スポーツ選手」、女の子が「パン・ケーキ・お菓子屋」がついた。それぞれ他の職業を大きく引き離し、3割以上の票を集めている(【発表リリース】)。


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今調査はクラリーノ製ランドセルを購入した人に対してアンケートはがき(子供の「将来、就きたい職業」と親の「将来、子どもに就いて欲しい職業」を1つずつ記入する)を配布し、その結果を集計したもの。有効回答はがきから無作為に4000通(子供の男女2000人ずつ)を抽出している。

それによると男の子においては断トツでスポーツ選手が一位となった。今グラフでは3年分しか掲載しないが、12年連続でのトップとなっている。

↑ 新小学1年生の「将来、就きたい職業」(男の子)(2010年の上位10位まで)
↑ 新小学1年生の「将来、就きたい職業」(男の子)(2010年の上位10位まで)

2位以降はどんぐりの背比べ状態だが、警察官の順位がじわじわと上昇している。また、スポーツ選手の中では2001年以降ずっと「サッカー選手」が最上位で49.5%、「野球選手」が31.4%、「レーサーやライダー」が3.7%という具合(「スポーツ選手」回答者のうち)。今世紀に入ってから、子供におけるプロスポーツの人気ぶりは「サッカー>>野球」という図式が当てはまるようだ。

女の子では「パン・ケーキ・お菓子屋」がやはり断トツのトップ。きらびやかさや身近さ、料理に対する関心度の高さなどが好感触だと思われる。

↑ 新小学1年生の「将来、就きたい職業」(女の子)(2010年の上位10位まで)
↑ 新小学1年生の「将来、就きたい職業」(女の子)(2010年の上位10位まで)

2位の「花屋」も花への愛着心の強さからくるものだろう。興味深いのは3位の「芸能人・タレント」。男の子はトップ10には見られなかった項目で、テレビの影響力の強さが理解できる。もっとも男の子でも8位に「TV・アニメキャラクター」が入っており、テレビの影響は男女ともあまり変わりないとする考え方もあるが(両方を並べると男の子より女の子の方が現実的、という結論も導ける。タレントになれる可能性はあるが、アニメキャラクターになれる可能性はゼロだからだ)。

ちなみに親が「つかせたい」職業は、男の子が「公務員」「スポーツ選手」「医師」、女の子が「看護師」「公務員」「パン・ケーキ・お菓子屋」の順。経年変化を見ると、親としては「収入が高い」「安定している」「安心できる」職業につかせたい想いが強いのが見て取れる。



少々余談になるが、本文中で「テレビ・アニメキャラクター」「芸能人・タレント」が入っていることから、小学生に対するテレビの影響力の高さについて触れた【子どもがテレビを見る理由】【「あなたが人生や夢に影響を受けたのは?」トップは伝記や先生、友達では無くて……】の結果があらためて裏付けられた形だ。

しかし一方で、そのテレビの関係者、例えばテレビ局スタッフや制作会社、そして関連するジャーナリストやコメンテイターなどマスコミ関係の姿が見られないのが気になる。元々裏方で表に出ることが滅多になかったり、登場する番組(ニュースなど)を観ないから、というのが一因だが、それなら「運転手」「医師」などインフラを支えたり「もしも」の時にその腕を見せる職業の人たちも同じようなもの。テレビから受ける影響が大きいなら、その裏方や創り手に興味が沸いてもおかしくないはずなのだが。

あるいは子供達も直感的に「何か」をつかみとっているのかもしれない。


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