ネットにつながるマシンのアクセス率はパソコンが一番、子供専用DSは2割ほど
2010/04/05 19:35

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今調査はマクロミル・バンダイナムコゲームスが2010年3月8日から15日にかけてインターネット経由で行ったもの。対象は「小学校3・4年生から高校生の子供を持つ保護者」と「小学生から中学生の子供」。保護者の年齢構成比は20代0.4%・30代35.3%・40代57.8%・50代6.4%・60代0.1%、保護者の子供構成比は小学校3-4年生・小学校5-6年生・中学生・高校生で均等割り当て。子供の構成比は小学校1-3年12.9%・小学校4-6年生で64.2%・中学生22.9%。有効回答数は保護者832件・子供2174件。調査母体の保護者と子供の間には直接の親子関係は無く、個々のもの。また、インターネット経由の調査であるため、インターネット周りのリテラシーが高めな調査母体なことに留意する必要がある。
調査母体でネット接続が可能な機器の保有の有無を「世帯単位で」確認し、それぞれの機器を保有している場合、その機器でインターネットへ接続をしてウェブ閲覧などをしているか否かについて尋ねた。結果としてはパソコンの保有世帯でのインターネット利用率がもっとも高く、99.8%という回答率になった。ウェブ閲覧などのインターネットへの窓口としては、パソコンがもっとも稼働率が高いことになる。

↑ 家庭内各機器のインターネット利用状況(メール・ウェブ閲覧・ダウンロードなど)(それぞれ保有している世帯別)(保護者回答)
24.6%はウェブ閲覧や
メールのやりとりをしていない
全体的に見ると、パソコン・携帯電話などのデジタル情報端末の保有世帯で、その機器を使ったインターネット利用率が高いのが分かる。一方でゲーム機は押し並べて低く、ニンテンドーDSは20.0%でしかない。
今データは「保有世帯における」インターネットの利用率。それぞれの機器について「保有している世帯数」も元資料には併記されているので、「調査母体全体に対する、各機器のインターネット接続率」を算出することができる。言い換えれば「どんな機種でインターネットへアクセスしているか」。

↑ 家庭内各機器の「インターネットを利用している(メール・ウェブ閲覧・ダウンロードなど)割合(調査母体全体比)(保護者回答)
元々パソコン経由による調査なのだから、「パソコン」の利用率がほぼ100%なのは当然の結果といえる。それを抜きにしても「パソコン=インターネット接続機器」という現状が再認識できる。
それと共に携帯電話でのネットアクセス率は四分の三近くに達しており、「携帯電話が家庭でのインターネットの窓口となっている」状況が改めて確認できる。一方で、ゲーム機としては普及数こそDSの方が多いものの、「インターネットの窓口」としてはWiiの方がはるかに多い。
これが「子供専用の機器」となると、やや状況が変わってくる。子供全体に占める、「自分たち専用機器でインターネット(ウェブブラウジングなど)へ接続した経験のある機種」では、パソコンがトップにつくものの、その次には携帯電話をこえてニンテンドーDSが上位に位置している。

↑ 子供専用となっている機器でのネット(メール、ウェブ閲覧、オンラインゲーム)利用経験(子供回答)
やはり普及率そのものが高いだけあり、ニンテンドーDSでの利用率はそれなりの値を示している。しかし一方で、最多回答率のパソコンですら34.6%に留まり、「自分たち専用の機器でインターネットの利用は無い」が24.4%を見せているなど、「インターネットに接続できる機器を持っている子供全員が、その機器でウェブブラウジングやメールをしているわけではない」現状が見て取れる。
とはいえ、場合によっては親の目が届かない環境下で、75.6%の子供が何らかの「自分ら専用機器を使って」ウェブサイトを閲覧したりメールをやりとりしたりオンラインゲームで遊んでいることになる。教育方針によっては、フィルタリングなどの手立てが求められよう。
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